バガン&ホイアン便り - ミャンマー・ベトナム観光 情報ブログ

ミャンマー&ベトナムにあるサラトラベルの情報発信ブログ

GW期間中 NH814にお乗継ぎの方に無料送迎実施

※当社にて乗継ぎを保証するものではありません。

※該当するお客様には個別にご案内いたします。

4月29日(土)〜5月7日(日)まで、下記のお乗継ぎの方にターミナル間の無料送迎(日本語ガイド付き)を実施いたします。

エアカンボーザ(K7265)→ANA(NH814)へお乗継ぎの方で、サラトラベルにて国内線をお買い求めのご搭乗客が対象です。

 

■バガン発 17:50
■ヤンゴン着 19:10 (ターミナル3)
↓↓
【ターミナル間送迎/車両】
↓↓
■ヤンゴン発 21:45 (ターミナル1)

・必ず事前のご予約が必要となります。

・本サービスは国内線の遅延に対応するものです。搭乗客の多い日などは、乗継ぎに差し支えない程度に他の方を多少お待ちいただく可能性もありますのでご承知くださいませ。

 

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ミャンマーeVisaの緊急取得について

ミャンマー旅行には観光ビザの取得が必要です。

2017年現在もっともスピーディーで便利なのがオンラインによる取得です。

英語による手続きなので分からない人は【ミャンマー evisa】などで検索すると日本語による詳細な説明サイトが多くでてきますので、そちらをご参照ください。

 

ビザは通常3営業日程度で取れますが、1日で取れたというお客さんの声も聞かれましたので、取得忘れがあっても飛行機をキャンセルされる前にトライされてみてください。

 

■申請ページ:

evisa.moip.gov.mm

 

■問い合わせ先

電話 +95-67-431125

メール contact@evisa.moip.gov.mm または https://evisa.moip.gov.mm/ContactUs.aspx

※月曜~金曜(祝日を除く)/ミャンマー時間9時~17時まで対応となっています。
※ミャンマー大使館などに問い合わせても進捗・取得可否について把握していません。 

 

■料金・有効期間など

申請手数料は50ドル(支払方法はクレジット決済)、ビザの有効期間は90日間、滞在可能期間は28日間です。

 

 

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ダマヤンジーの怪(1)スリランカ=バガン動乱

今回のシリーズの内容はアジア史の大きな謎です。“南伝仏教”としてスリランカ仏教が展開していく段階で、スリランカが武力を伴って東南アジアに布教していったと推測できます。その後スリランカは2度にわたって仏教が衰退していったため、このあたりのことは歴史上の記録にしか残されていません。ただ東南アジアの上座部史を俯瞰すると、もしかすると当時(12世紀から13世紀)にかけてスリランカは上座部を背景にした強い国家だったのではないかと思えるのです。

 

 

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ヤンゴンプレス4月号掲載「バガン通信」

バガン最大のミステリー・ダマヤンジーの怪

(1)スリランカ=バガン動乱

 

バガン最大の建築物であるダマヤンジー寺院はバガンでも異様な雰囲気を持つ巨大寺院です。
奇怪な言い伝えから幽霊が出ると信じられていることもあり、アーナンダ寺院などとは対極的でネガティブな存在感を放っています。

そのイメージをを印象づけているのは2つの伝説です。
その2つとは、“血で血を洗う王家の歴史”と“その結果未完成に終わったという言い伝え”です。
ただ、私はこの“未完成のまま”という部分に疑問を持っています。なぜかというとダマヤンジーは、未完成になったというよりも、完成したあと地震で崩れたままになった痕跡があるからです。

まず、13世紀に書かれたスリランカの年代記『小史』(第1部)には次のような記述があります。

“スリランカとバガンは古くから交易が盛んで、さらに共通の宗教を持つという非常に親しい関係にあった。バガンは9世紀になって権力を誇示するようになり、11世紀までにはアリマダナプラ(幸福の都)と呼ばれる首都となり、仏教修学の中心地となった。

ところがアラウンシードゥー王の後継である孫のナラトゥ王の治世に、王座をめぐって劇的なできごとが起こる。バガン王は、スリランカ王からの使節団を拘束し所持品を没収した上で投獄した。そしてスリランカとのすべての輸出入を突如禁止し、こう宣言した。

今後シンハラ(スリランカ)から来訪するいかなる船舶もバガンへ入港することを禁じる。もし入港を試みようとするシンハラ人が現れたなら、なんびとたりともこれを殺害する。”

突然起こった国交断絶について、バガン側には一切記録が残されていません。しかしこの衝撃的な事件の顛末を、『小史』はこう続けています。

“スリランカ王パラクラマバーフ1世はこの報を聞きバガンへ派兵した。これがどの程度のものだったかは定かでないが、記録によると1年分に相当する食糧、弓矢、強力な象部隊であったという。スリランカ部隊はクスミヤ(今のパテイン近辺)に上陸しこれを奪い、途中いくつかの都市を攻略しながらバガンに到達、ついにバガン王のナラトゥ王を殺害した。これによって両国は国交を回復し、以前のような平和が戻った。…(後略)”

なんともすごい記述ですが、ナラトゥ王はミャンマー史の中でもきわめて評価が低い人物で、父王のアラウンシードゥーと、同じく王子だった長兄を殺害して自ら即位したとされています。そして自分も殺害されたために、建設中だったダマヤンジー寺院は主がいなくなったという理由で未完成のままになったといいます。

また、一般にナラトゥ王は周囲の人間を次々に殺したために西方の部族に報復されたと言われています。
ただ、ナラトゥ王にはもうひとつ古い呼び名があります。それは「異国人に暗殺された王」というものです。

 

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日本の旅行代理店さんへのメッセージ

てるみくらぶの一件が大きな波紋を呼んでいます。

私は日本人のための旅行に携わるひとりとしてここ毎日泣きたい思いです。
お客さんに思い出を売る商売の我々にとって、何万人も旅行代金を払っておいて旅行ができないなど、考えられないようなできごとです。

 

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(C)重松深雪さん

 

先日あるツアーのお客さんから、ガイド経由で連絡が入り、どうしてもひとこと言いたいということだったので何事かと思ったら「バガン来ようかどうか迷ったんですけど、来て本当に良かったですよ。それだけ言いたかったんです」って。それを聞いて、心から良かったなと思いました。

また何度か書いているように、慰霊のお客さんに対する気持ちを強く持っていますので、「戦死したお兄さんの慰霊のために、父が死ぬ前に訪れたいと…」などと聞くと、この旅行絶対に成し遂げねばと思うのです。

バガンにある旅行会社ですので、帰国前にヤンゴンに到着してすぐお礼のメールを頂くことも多いです。中には私がうらやましくなるような感動の旅になる方もいて、旅行の素晴らしさを再認識するのです。そしてそんなとき、わたしがバガンにいる存在意義を感じますし、お客さんの幸せに直に触れることのできる仕事に、この上ない充足感に満たされます。

 

ただ現地の仕事というのは、けっこう大変なことが多く、私はいまでは少なくなりましたが、以前いた国では緊急連絡先となっていたために、電話が鳴る度にドキッとする電話恐怖症でした。緊急対応が多いためデートもままならないことが多かったです。そして日常生活でも、シャワーを浴びるのにも携帯を音が聞こえる場所に置いていました。
他国でオペレーターをしている人に聞いてもいろいろな苦労があるようで、「テレビの後ろにカメレオンの小さいやつ(注:ヤモリですね)がいて気持ち悪いから退治してください」と言われてホテルに対処を要請するとか、いろいろな話を聞きます。

ただ現地サイドに共通してるのは、お客さんにとってよりよい旅行となるよう、日本のサービスに負けないように頑張っていこうということです。

 

以前大手代理店のツアーで、地方を観光している途中で台風にあい、完全に旅程が中断してしまう事態となりました。その上、たまたまその都市で国際会議があってホテルというホテルはすべて満室、現地オフィスでは泊まれる宿泊施設を何時間も探しました。その間その町全体が浸水し、担当していたベテランガイドは独自の判断で唯一高台にあった教会に避難、そこで夜までお客さんと過ごしました。そしてオフィスサイドでかろうじて手配できたゲストハウスに移動して宿泊(そこも雨漏りから電気がびりびりっと走ってとんでもない部屋だったと後でお客さんから聞かされましたが)、旅行は最悪の展開でした。
ところがプロ意識の高いガイドは旅行トータルで見て良い思い出になるよう工夫し、後半はホスピタリティ満載のガイディングを発揮して、アンケートは一様に“洪水になったときはどうなるかと思ったけど、最後は本当に素敵な旅となりました”と称賛の嵐でした。
※ちなみにこのガイディングで、このツアーはガイド指定でシリーズ化したそうです。

 

話がだいぶ逸れましたが、日本に行ったこともない現地スタッフたちは、遠い国から来てくれる日本人観光客のために、一生懸命手配しています。そして観光客の方々も、言わなくてもそれが分かるようで、すばらしい景色と温暖な気候とピュアな人々に満足されて帰っていかれます。

バガンにいてふと思うのは、ひたすら手配に打ち込む私以上にお客さんの満足度が高いので、きっと私の手配以上にバガンのオリジナルの力が強いのだと思います。

 

旅行会社なんてたいして儲からないじゃないですか。
それでもやっていくのは、ただ単にお客さんの笑顔が見たいからではないでしょうか。
普段スタッフたちにくどく言っている言葉があります。
それは、お客さんの旅行に対する満足度は様々な要因に左右されるので難しい、ただ、少なくともお客さんの旅行をこわしてはいけない。ということです。

 

以前から感じていましたが、日本の代理店さんには海外旅行の手配に関して、遠隔操作してる感が強い気がします。
少なくとも、お客さんに一生忘れられない旅行を売るんだったら、今回のような結果にならないように、その前に業界全体で対処すべきなのではないでしょうか。同じお客さんをもてなしてるんですから。

 

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てるみくらぶの問題

こんにちは。

日本で大きく報道されている旅行代理店てるみくらぶの事業停止問題について、同じ旅行業を営む者として非常に心苦しいのは、こう言っている間にも旅行を楽しみにしていた人たちが旅行できなくなっているという事実です。

 

てるみくらぶはほとんどミャンマーツアーを組んでいなかったようですが、被害にあわれた方がもしミャンマーに旅行されるというのであれば少しでも役に立てるかもしれません。

 

観光業界だけに限ったことではありませんが、発券済みのチケットが債務不履行により搭乗できなくなるという事態はお客さんにとっては考えてもみなかったことでしょうし、発券したら確定予約であるという前提が崩れてしまうので、こんな出来事は多くの旅行代理店にとって脅威だと思います。

 

ミャンマーでは国内線航空券の決済はデポジットによる前払いが原則なのでクレジットによる発券はできません。
同様にホテルも気球遊覧も全額払い込み制なので今回のようなケースは起こりにくいと思います。

 

いずれにしても、今回の件は申し込まれたお客さんのことを考えると、同じ旅行業界にいるものとして非常にやるせない気持ちになりました。

サラトラベルとしましては、信頼できる現地旅行社としてのあるべき姿を強く志向し、今後も丁寧な旅行づくりによってお客様に安心して申し込んで頂けるよう、心して取り組んでまいりたいと思います。

 

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上座部の瞑想効果

先日ヤンゴンの偉いお坊さんに密着取材(?)したときのこと、大事なセミナーがあるから来いと付き合わされました。

 

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で、行ってみると、大勢のお坊さんや各国の学僧が熱心に受講しているので、何かと思ってみると…
インド研究をしている欧米の女性講師が、上座部仏教の瞑想によってどのようなリラグゼーション効果が得られるかというのを学術的に説いているのです。
これには驚きました。それでお坊さんたちはどんな思いで聞いているのかと見ると、皆さん「フムフム」という表情で聞いてるんです(笑)。
つまり上座部、特にミャンマーでは瞑想を大きな修行のひとつとして習慣づけてますが、“やらなければいけないこと”なので、それが身体にいいとかは考えたことがないわけです。またそれを外人の仏教徒でない先生から習ってるというのが面白かったです。
日本人には精神修養というと、密教僧が滝に打たれたりお経を1万遍も唱えたりと、なかなかタフな行いのイメージがありますが、修行が身体にいいなんて、ミャンマー人の生活に出家が定着しているのはこのあたりにも原因があるのかもしれませんね。出家するとリフレッシュできるんですから。

 

 

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インドシナ民族

カンボジア人にミャンマーのロンジーの写真を見せると、「あ、田舎のカンボジアの服装だ」と言います。またミャンマー人にカンボジアの田舎の風景を見せると、「あ、ミャンマーといっしょだ」と言います(笑)。国境なんてものは、地図上の点線がなければ分からないようなものかもしれませんね。


ヤンゴンプレス3月号掲載「バガン通信」
インドシナ民族

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去年バガンの若手ガイドとカンボジアのシェムリアップに行ったときのことです。

彼は古い家系のバガン人らしく、明らかにインド系の顔をしているのですが、驚いたことにカンボジアではほぼ100%クメール語で話しかけられていました(笑)。

東アジア人である私には不思議で仕方なかったです。なぜかというと、カンボジア人と彼の顔とは似ても似つかないからです。


インドシナ半島は国家の興廃に伴って、多くの民族が混じりあって形成されてきた歴史を持ちます。バガンの時代も多くの民族がバガン王朝内に存在したことが明らかになっていますし、もともと多民族的な色合いの強い地域なのかもしれません。

だから、顔の特徴しか見ない日本人の私からすると、そのインド系のガイドを“インド系の特色を持つ顔”だと認識していますが、彼をみたカンボジア人たちには自分たちに非常に近い出身の人だということが肌で分かっているのかもしれません。そうでないとまったく腑に落ちない出来事でした(笑)。

バガン時代、王朝を形成する主要民族には、ビルマ,モン,ピュー,インドそしてクメールの各部族が含まれていたとされています。これは当時の民族分布を考えると周辺の民族はほとんどすべてがいたということになります。後世北からシャン民族が王朝を築いて勢力を伸ばしますが、もともと様々な民族が一緒に暮らしてきたのかもしれませんね。

ちなみに、バガンから直線距離でヤンゴンとタイのチェンマイはほぼ同距離、インドのアッサム地方はもっと近いですから、当然といえば当然かもしれません。

そういえば先日、私の会社のスタッフをタイのスコータイに視察に連れて行ったときも、カンボジアの時と同じように、完全にタイ語でまくしたてられていました。通訳に何と言っているのか聞いたところ、「あなたはタイ人なのになんでタイ語を話せないの?」と言われているというので、噴き出してしまいました。

彼女もやはり典型的なビルマ族の顔をしていると思うのですが、この2つのできごとから、ミャンマーもカンボジアもタイも本当のところはあまり変わりはないのかもなと、なんとなく自分を納得させてみました。

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