バガン&ホイアン便り - ミャンマー・ベトナム観光 情報ブログ

ミャンマー&ベトナムにあるサラトラベルの情報発信ブログ

ボラカイ島の6ヶ月間の閉鎖が決定

ロドリゴ=ドゥテルテ・フィリピン大統領は4月26日からボラカイ島を半年間閉鎖することを決定したと、昨日大統領報道官が発表しました。
ABS-CBNが伝えたところによると、報道官ハリー・ロケ氏は、ボラカイ島は環境汚染対策などを講じるため6ヶ月間全島閉鎖されるということです。

news.abs-cbn.com

f:id:saratravel:20180405112013j:plain2011年に1回だけ訪れたとき



すごいですね。閉鎖はほぼ決まっていたようで、ボラカイ島への入口となる空港はカティクラン空港隣接するパナイ島のカリボ空港がありますが、先月からカリボ空港への国際線が運航を取りやめているなどという情報が入っていました。
期間がどうなるかということでしたが、半年ということでやはり賛否両論あるでしょうが、ドゥテルテ大統領でないとできなかったことなのではないかと思います。

私はサステイナブル・ツーリズム(持続可能な観光)という観点からしたらしごく当然のことだと思います。どんなビジネスも栄華盛衰があり、良いときもあれば悪いときもあるでしょう。ただ、観光資源は守ろうという意思を持って実行していかないとなくなってしまうというのは、歴史が証明しています。今回フィリピン観光業や経済界から強い反発があったようですが、崇高な“きれいごと”を遂行することがどれだけ難しいかよくわかりましたね。

ただ、観光というのはもともと外的要因に大きく左右される側面を持ちますし、古くなったホテルを全館リノベーションするというのだって、営業中であれば経営陣の決断たるやよほどのことでしょう。しかもその間の従業員をどうするかというのは大きな問題となります。ヤンゴンのストランドホテルはリノベーションして長期間閉鎖しましたが、従業員の雇用は継続していましたので、「金があるとこは違うなあ」と思ったものですが(笑)、普通はできませんよね。そういう意味では今回の6ヶ月間というのは検討の上に検討を重ねたぎりぎりの期間だったといっていいでしょう。

そして、今回の大きな決断によって、6ヶ月間の閉鎖で、ボラカイ島の環境とその観光資源としての価値が何百年も伸びたのだとすると、今回の一件は後世から大いに賞賛されるべきことなのではないでしょうか。

ちなみに、タイのピピ島でも閉鎖になるようですが、こちらはたいしてニュースにならないのはいったいなぜでしょうか(笑)。どちらも同じ美しいビーチと島で、どちらが重要だということはないと思いますが、サステイナブル・ツーリズムっていうのは。


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7月からバンコクエアのマンダレー線が1日2便に

こんにちは。
JALなど多くの航空会社とコードシェアを組むバンコクエアウェイズですが、2018年7月よりバンコク⇔マンダレー線を1日2便(週4日)に増便すると発表しています。

www.bangkokair.com

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【バンコク⇔マンダレー線時刻】

**JUL PG709 BKK-MDL 1155/1320 (A320/毎日)
**JUL PG713 BKK-MDL 1700/1825 (A319/月・水・金・日)

**JUL PG710 MDL-BKK 1405/1630 (A320/毎日)
**JUL PG714 MDL-BKK 1910/2135 (A319/月・水・金・日)
※エコノミークラスのみでの運航

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これを見ますと、夕方便が増便となったために午後2便になったということになります。このフライトを使いますと、バンコクからマンダレーに着くのは夜ですので同日乗継ぎはできませんね。

たとえば日本から来られる方ですと、バンコク乗継ぎでマンダレーまで入って1泊し、翌朝から移動するという効率の良い行程が組めるとは思います。

ちなみに、バンコクエアのミャンマー路線は、バンコク発がヤンゴン・マンダレー・ネピドーに、チェンマイ発がヤンゴン・マンダレーにそれぞれ就航しています。

またバンコクエアウェイズは、オープンジョー(行き:バンコク→マンダレー/戻り:ヤンゴン→バンコクなど)でも料金があまり変わりませんので、そういった使い方ができると便利かもしれません。

ご旅行予定の方はどうぞお気をつけてご旅行されてください。

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バガンのホテル建設に中止命令

バガン考古学保護地区における340室規模のホテル建設計画に対し、ミャンマー宗教・文化省は遺跡に近すぎるために中止命令を出したと、ミャンマータイムスが報じています。

www.mmtimes.com



ミャットミンカンパニーは、サイタナジーパゴダとチャウンジーニマパゴダの間にこのホテルを建てる許可をマンダレー管区政府から得ているとしていますが、同社は許可を得た以上他官庁の認可が必要だという認識はなかったとしています。はっはっは

が、そんな訳はないでしょう(笑)。ミャットミンといえばフランスの大手ホテルチェーンアコーホテルズと提携し、インレーでノボテルと先日オープンしたばかりの高級ホテルのソフィテルを、まもなくオープン予定のプルマンヤンゴンを既に建設している大手です。バガンで文化省の厳しい認可を得なければ建設ができないこと位は重々承知でしょう。

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こちらがサイタナジーパヤー、この周辺ということになります。



バガンのホテルは現在厳しい状況に置かれています。先日も考古学保護地区にあるすべてのホテルをホテルゾーン4に移設すべきだと発表され、ホテル組合が猛反発する事態になっています。2年ほど前も、ライセンスがないのにゲストハウスや小中規模のホテルがどんどん建築をはじめ、「できました。もうできちゃったから後戻りできません」というスタンスで、新規ライセンスを発行せざるを得ない状況をつくってきました(バガンだけではないようですが)。

ところでサイタナジーというのはバガンの南ニューバガンから更に南下した外れにあります。つまりミャットミン(およびアコー)は、現状で良い場所にホテルがつくれないだろうと読み、しかもホテルゾーン4以外ライセンスが取れなくなることを見越して、辺鄙なところにつくろうとした(している)のではないかと思います。
ついでながらアコーは以前、グループのバジェットホテルブランドであるイビスホテルをオールドバガンからニャウンウーに行く途中(おそらくウェッジ-インあたり)にオープン予定でしたが断念した模様ですので、狙っていたバガンでできなさそうだからと、ずっと模索していたと考えていいでしょう。

ちなみに、ティンガハグループと組んでいるヒルトンホテルも、ミンカバー村裏の土地を持っていて工事を開始したところまでは伝わっていますが、その後完全にストップしているようですので、あまりにも遺跡に近いのでもうまったく再開できないのではないでしょうか?

以上です。
アコーはミャンマーや東南アジアで展開も速く力もあるでしょうから、今回のホテルもOKが出る可能性はあるのかもしれません。ただ、バガン遺跡は広範囲に広がっている“仏塔しか見えない雄大な遺跡”というのが売りですので、もう軍政のときみたいなやり方はやめませんか…。フランスってリベラルな国ですよね、あれっ違いましたっけ(笑)。

あと、この手のニュースの配信が速い共同通信のNNA ASIAが、珍しく取り上げていませんね。何かありますか、この話題?はは

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イタリアとユネスコがミャウー遺跡保護協定に合意

駐ミャンマーイタリア大使とユネスコミャンマー事務所は、西部ミャウー遺跡の保存管理に関する協定に合意したとミャンマータイムスが報じています。

www.mmtimes.com

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この合意は“ミャウー遺跡の保全管理や改善目的”を目指すとしており、イタリア政府から30万ユーロ(約5億チャット)が資金協力されるということです。
またこのプロジェクトは、ラカイン州発展のためにミャンマー政府の求めに応じたものだとしています。

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ミャウー遺跡は世界遺産登録確実と見られており、バガン遺跡に次ぐ大規模な仏教遺跡として考古学的価値は抜群に高いものがあります。またあまり有名ではないアラカン王国を知るという意味で観光資源としても大きな魅力があります。

ただ最近のロヒンギャ問題で訪れる観光客も少なく、また欧米や日本でネガティブな報道が立て続けになされている現状では打つ手だても少ないのかもしれません。今回の協定合意がイタリアというところがそれを裏付けているかもしれません。

さて、ミャウー遺跡ですが、非常に大規模な遺跡です。貴重な仏像なども多く残されている素晴らしい遺跡で、私は陸路でバガンから移動するとツアーが組めるのかどうか調査したことがあるくらいです(笑)。バガン以上にまだまだこれから発展する観光スポットですが、ぜひいつか訪れてみてください。

ちなみに、現在ラカイン州の中で外国人の立ち入りは制限しておらず、ガパリとともにラカイン州では外国人が問題なく訪れることができる場所となります。また時期を見てご案内していきたいと思っています。

 

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☆速報☆ウィン・ミン氏がミャンマー次期大統領に選出

本日28日、前下院議長のウィン・ミン氏が議会によって次期大統領に選ばれたとミャンマータイムスが伝えています。同氏はさきに健康不安を理由に辞職したティン・チョー大統領の後任として就任することになります。

ソース:

www.mmtimes.com

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アウンサンスー・チー氏率いるNLDの議員であるウィン・ミン氏は元政治犯として獄中生活の経験もある弁護士出身の人物です。当選は確実視されていましたが、軍出身の副大統領が新大統領決定までの間代行を務めていましたので、何かが起こる可能性もありましたが杞憂に終わったようです。

国際社会から批判の矢面に立たされているラカイン危機(ロヒンギャ問題)が解決に向かうか誰もが注目しているでしょうし、前大統領の存在感が薄く地元紙では「大統領はどこにいるのか」といった風刺画が流行ったぐらいですから、次の大統領には精力的な政権運営を期待したいと思います。

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ポーウィン山のこと

バガンとマンダレーの中間に位置するモンユワは、チンドウィン川の麓にあってかつては交易の盛んな場所でした。マルコポーロが「東方見聞録」の中で、バガンの手前のくだりで“金銀の両替レートが非常によい町があって、西域からも多くの商人が集まっている”と述べていますが、もしかするとモンユワのことだったのかもしれないなと思います。

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さて、モンユワから25km西へ向かったところにポーウィン山があります。ミャンマー語では、ポーウィンタウンと言いますが、これは「参篭の山」つまりおこもり山という意味です。現在の上座部仏教でも、たとえばスリランカなどは町の中で暮らす僧侶と、人里離れた僧侶がいて、特に後者の方が尊敬を集めるようですが、昔の日本の山寺の和尚さんや修験者と系統は同じといえるかもしれません。

このポーウィン山のすごいところは、14世紀から18世紀につくられた多くの窟院があり、その数947あると言われています。特に石窟の中に描かれたジャータカなどの多くの壁画は、バガン王朝以降のミャンマーの仏教芸術を結集した美術館のような雰囲気を醸し出しています。

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この辺などは何かインドやアラブにある遺跡をほうふつとさせるようなつくりで面白いです。


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スタイルは主にピンヤ王朝やインワ王朝期によく見られるタイプですが、とにかく数が多いです。

 

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一方こちらのストゥーパはすごい形をしています。カックー遺跡などにあるシャン式パゴダの後期のものに似ていますが、尖塔の首は長くありません。この地域で独特の進化をとげた建築スタイルだということでしょう。


モンユワにはインドネシアのボロブドゥール寺院に似た巨大なタウンボディーパゴダや巨大立像もあり、また近郊には漆工芸の村チャウッカなども人気で見るとこだらけです。
また次回観光時間も入れてご案内したいと思います。

どうぞ思い出に残るご旅行をされてください。

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ミャンマーe-Visa申請に日本語ページができた!

こんにちは。
現在ミャンマー観光される際のビザ取得としてもっとも便利で迅速なeVisa(オンラインビザ)ですが、言語が英語しかないのがネックでした。

ところがなんと日本語ページができてました。

※言語切替は右上の方にあります。

evisa.moip.gov.mm

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入管グッジョブですねこれは(笑)。
しかもすごいのは、Q&Aまで日本語の完訳で、たとえば

Q: 電子ビザ(e-VISA)を白黒で印刷しても大丈夫ですか?
A: できます。入国審査官がチェックするため、はっきりと印刷できているものであれば、白黒でも問題がありません。

とかって、いい仕事してますね(笑)。

質問が多岐にわたっているので、もしかして大使館が頑張ってくれたんでしょうか?いずれにしても、これで益々便利になりましたね。

ちなみに最近e-Visaのフェイクページができているという注意喚起が出されていましたので、よく注意されてください。

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