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~バガン便り~

バガンに本社がある旅行屋のブログ

観光客には見えない違法コンシェルジュサービス

その他

海外旅行が日常のこととなり、またネット情報の充実により多くの観光情報が活用されるようになりました。
私もバガンにいながらネットを駆使して仕事をしていますので、そのど真ん中にいる人間のひとりですが、最近では旅行形態の変化に伴う微妙なサービスがでてきました。

あるコンシェルジュサービスのサイトがありまして、海外に在住する日本人が旅行情報を提供するというものです。これ自体は(おそらく)何も問題ないでしょう。
ただ、ツアーを催行したり、ガイドとなって観光地を案内するというのはこれはアウトとなり得ます。このサイトには「ツアー」や「観光ガイド」といった文言が出てくるので観光サービスということは明白です。つまり、現地で一般の在留邦人がツアーをつくったり、ガイドをしたりして、それに対して申し込む人がサイトを通じて代金を支払う。これはれっきとした旅行業務ですよね。

私がいるミャンマーでは観光業を営むのに認可事業ですのでライセンスが要ります。
外資企業として申請したこともあり、取得するのはかなり大変でした。
ガイドをするのにも同様にライセンスを取得する必要があります。
私は旅行会社を経営していますが、私自身がガイディングをすることは違法です。なぜならライセンスが別だからです。

旅行される観光客の方からすると、どうせ分からないんだしその位いいじゃんかとなるかもしれませんが、観光による収入が重要な外貨獲得手段となっている東南アジアの国からすると、その位では済まされません。
実際、現地ガイドを使わずに自国の添乗員のみで観光案内をしていた韓国のツアー催行会社は、一時期ミャンマー政府からビザ発給を差し止めるとまで言われていました。

私が以前いたフィリピンでも同様で、ライセンスを所持した観光ガイド以外がマニラの観光地でガイドしていたりすると逮捕され、刑事罰を受けたりします。
外国人がこれをやれば強制送還になる可能性があるわけです。

ネット社会になって国境がなくなってきたと思っているのは、日本が先進国だからです。
現地の者から言わせていただくと、海外旅行が手ごろになったとはいえ、この辺は忘れてほしくない点です。上記サイトにも質問をぶつけてみましたがいまのところ回答はありません。

斡旋業だった頃と違い、現在日本で旅行業を営むのは大変なことです。
同様に、海外で旅行業をやるのも、他のサービス業よりも厳しい許認可条件下で営業しています。
フィリピンにも怪しいガイドがいましたが、ライセンス制度でもって厳しく取り締まるようになって(観光ガイドは)まともになりました。
ミャンマーでもガイディングの質が足りないのはいますが、許可証を持っているガイドであれば悪いことはしないでしょう。
私ももちろんライセンスをかけて仕事をしています。

安易で便利なサービス、何もなければ「いいね!」となり、トラブルになったら日本みたいな厳しい国ですので、すぐに「実は無許可であった」と叩かれます。
ただそうなる前にひとつ、そういったものを宣伝文句ではなく、消費者の視点で選び取るというのも大事かと思います。お金払うんですから。

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