バガン&ホイアン便り - ミャンマー・ベトナム観光 情報ブログ

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ミャンマー国内線にリコンファームは不要?

こんにちは。
昨年はミャンマー入国外国人数が減ったにも関わらずわたしの会社の発券枚数は前年度比で30%増しとなりまして、あれー本当に減ってるの?と首を傾げてるところなのですが、ミャンマー国内線情報を調べていると、驚くべき情報がありました。

 

それは、「ミャンマー国内線にリコンファームは不要」という大手代理店さんのヤンゴン支店の情報でした。
これは、すごいと思いました(笑)。

で、あまりにいい加減なこと言うなと思ったので、今日はサラトラベルのリコンファーム業務を少しだけご紹介いたします。

おそらく私がいちばん多くミャンマー国内線チケットを発券している日系の販売代理店ですが、まずはこれをご覧ください。

 

f:id:saratravel:20170130080152j:plain

 

最も信頼できるミャンマー国内線最大手のAIR KBZですが、このフライト変更メールがエアラインから届いたのは12月29日です。そしてフライトは12月31日です。2日後のフライトですよね?で、フライト情報を見ると、バガン(NYU)→マンダレー(MDL)となっています。つまり、この時点でお客さんは、日本を飛び立っている可能性が高いです。そしてメールを見られる環境にないかもしれません。
なぜなら、バガン発だからです。お客さんは、12月29日には、バガンか、ヤンゴンかヘーホーあたりにいるのではないかと思うわけです。少なくとも搭乗前日の30日はバガンを観光しているはずです。と、ここまで考えるのが販売代理店の務めです。

 

それで、変更内容ですが、以下のようになっています。

 

旧:31DEC K7239 NYU-MDL 0950/1020
新:31DEC K7262 NYU-MDL 0820/0850

 

年末年始は団体のブロックが多く、それを見込んで航空会社はフライト数を多くしているのですが、キャンセルとなると一斉に運航予定を変えます。それによって欠航やスキップを出すという機材調整を行います。

このパターンですと、お客さんはまず間違いなくフライトに乗れません。1時間30分も早くなっているからです。

 

私は29日にこのメールを受け取った時点で、お客さんの連絡先を確認、バガンのホテルを聞いていましたのでそこに連絡し変更内容をお伝えしました。
と同時に、メールでも変更で早くなっているので注意するよう連絡しました。

この変更の場合お客様に伝わったのでそれで終わりですが、もしご宿泊先を聞いていない場合などは、日本の携帯に電話します。

この変更は絶対にお客様に伝えなければ、搭乗に差し支えるケースです。

 

それで、年末年始とゴールデンウィークは、搭乗客が多いのでヤンゴンとバガンの両空港に空港係員を置いて、アシストさせているのですが、当社の搭乗客名簿を航空会社のものとつき合わせてダブルチェックするわけです。そして、万が一にもサラトラベルのお客さんが乗れないことがないように確認するわけです。

 

下のリストはその12月31日に使った当社の搭乗者名簿です。

※名前とPNR番号は消してあるので分かりませんが、前記のお客さんは太字にして係員に搭乗手続確認に特に注意が必要だと伝えます。

 

f:id:saratravel:20170130080314j:plain

 

 

この作業は膨大です。当然費用もかけています。でもこれをやらなければ、ミャンマー国内線は何があるか分からないと思います。このおかげで、お客様からは信頼頂いているのだと思っています。

 

さて、リコンファームが本当に必要か、4つほど具体例を挙げてみたいと思います(これから本題です 笑)。

 

※すべて事実です。嘘は書きません。

 

①発券済み確定予約のキャンセル

 

これはもう本当に勘弁です。
過去に大手のエアラインで1回ありました。
発券してチケットナンバーが出ているのにキャンセル扱いになっていました。
それで、後日エアラインにはどうしてこのようになったのか確認したところ、答えはシステムエラーだということでした。
ついでによくあるのか聞いたところ、時々あるというのです。
→ネームインでのリコンファームが絶対に必要!

 

②システム変更による確定予約の全キャンセル

 

2015年の話です。
6月にある航空会社が予約システムを変更、それ以降の予約をすべて取り消してしまうという事態がありました。驚きましたが、その時点でそのエアラインの発券済予約が30ほど(その年の年末年始も含めて)あったのですが本当に全部でした。

それですぐさま再予約を入れたのですが、これ直前だったらどうなったかと思うと鳥肌が立ちました。

 

③もっとも手強いシステムエラー

 

今年の正月のフライトでバガン(NYU)→ヤンゴン(RGN)の経由便の、経由地からヤンゴンのみが時刻変更となり早くなっていました。

私は1週間ぐらい前なんとなく時刻チェックをしていると(エアラインの報告が遅いのでシステム上の時刻をしょっちゅうモニタリングしています)、なんとそれは乗り継げない経由便となっていました。すぐにエアラインの予約課に確認すると、システムエラーだという答え。

それで乗り継げる便に変更しましたが、これ私が気づかなければどうなってたんだろうと。またこういうことは発券している他社さんでも同様に起こっているでしょうから、実際どういう状態になっているのか考えるとぞっとします。

 

④ミャンマー国内線では時刻が早くなることがある。

 

最初にお伝えした通り、ミャンマー国内線は早くなるのです。
1時間前チェックインが基本で、30分前チェックインカウンタークローズです。
ですので30分早くなる分にはぎりぎり間に合うことになります。
でも、ミャンマー国内線はもっと早くすることがあるのです。しかも前日にあったりするから怖いです。これでリコンファーム不要というのは無理があると思います。

 

あと、これまでほとんど書いたことがない話ですが、エアマンダレーが経営上の問題で全便欠航という事態を招いたのは2014年の年末年始でした。あのときは大変で、弊社では危なくて扱っていませんでしたが、FBページなどで呼びかけ、既約があった方の代替便を必死に探しました。

ここだけの話、あの頃怪文書が出回っていて、これは本当かどうか分からないけどこわいなと思っていました。それでニャウンウー空港カウンターからエアマンダレーのスタッフが消えたので、オフィスに電話しどうしたのか聞いたら、ヤンゴンの予約課とつながらないんですって。それで毎日毎日電話してどうなったかと聞いても、ニャウンウーオフィスのスタッフは不安で待つだけ。それが12月の初めだったと思います。

それで私は仲の良いホールセラーの予約課長に、「これはフライト止まるね」と言って同意されたために日本人で予約している人向けに注意喚起したわけです。

あれからまだ2年しか経っていないんですね。


話がそれましたが、私が思うに、「リコンファームは必要ない」と謳っているところは、面倒くさいのか、あるいはできる人がいないのではないかと思うのです。それほど大変な作業です。要するにリコンファーム代行をやろうと思ったら、年中無休で対応することになるので、現地旅行会社でやれるところはあまりないと思います。

私は以前、15分程度前後する変更はお客さんに伝えていませんでした。ただ、今はほぼすべての変更をお伝えするようにしています。これはもう日課ですので(笑)、サラトラベルが発券中止しない限りやめませんから。

 

わたしがリコンファーム絡みでスタッフに怒るとき、『うちはそこらのチケットショップじゃないんだから』とよく言います(笑)。そうなんです。
エアカンボーザが去年スペシャルレートをくれると言ったように、私の会社は正規代理店としてエアラインのサポート、お客さんを絶対に乗せるんだという気持ちでやっています(あ、そのスペシャルレートは縛りのある料金だったために断りましたが)。
そうなると、年に1回あるかないかのためにリコンファーム不要だなんて決して言えないと思うのです。

 

※危ない危ないとあおっているつもりはありません。誤解を招きましたら申し訳ありません。

 

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