バガン&ホイアン便り - ミャンマー・ベトナム観光 情報ブログ

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バガンの朝日・夕日鑑賞スポット(2017年12月版)

1月27日加筆:

今年に入り制限されているバガンで登楼できるパゴダですが、現在以下の3つで登れることを確認しています。

①DHAMAYAZAKHA
②OAKE KYAUNG(ダマヤザカのすぐ近く)
③SHWE GU GYI

ちなみに遺跡を管理する文化省バガン支局が、近々主要なパゴダを開放するのではないかといううわさが入ってきていますので、期待したいと思います。すぐに情報をお伝えいたします。

 

1月19日加筆:

2018年1月現在ほぼすべてのパゴダ・寺院で登れなくなっていますがシュエグジー寺院には登れることがあるという情報が入っています。新しい情報が入り次第随時ご報告したいと思います。




こんにちは。
2018年1月以降バガンのパゴダ・寺院に登れないように順次施錠していくというニュースが先日ありました。これは、昨年8月に起きた地震の際に何かあった場合に危険であるという判断があったこと、JICAバガン観光開発プロジェクトの中にパゴダは眺めた方が良いから展望台をつくってそこから見られるようにすべきという内容が盛り込まれていたこと、そしてブレディ近くのパゴダに登っていた米国人観光客が落下しけがを負ったのですが、その後搬送されたバンコクの病院で死亡してしまったことが影響しているものと思われます。

バガン観光の中で大きな目玉となっている登楼したときの景色ですが、実は20年前はタビニュ寺院やティーローミンロー寺院、ミンガラゼディーなどの大きな寺院やパゴダにも登ることができました。特にミンガラゼディーから見たオールドバガンは主要な巨大寺院がすべて一望できるために今でも「バガン一の絶景」だと言う人が多くいます。ところがときの軍事政権は、そこからの眺めの中に軍事施設が含まれているという理由で登楼を禁止してしまいます。

バガンの仏教施設の大きな特徴ですが、なぜか建築物の多くに階段が付いていて登れるようにできています。後世できたヤンゴンやマンダレーのパゴダなどは宗教色が強いためほとんどで登ることが禁じられていますが、バガンの場合には地元バガンの人々が登っていたために、「パゴダに登ってはいけない」という慣習がこれまでなかったわけです。それが世界でもまれな観光名所になっていったので誰も止められなかった。JICAはそれを指摘しましたし、仏教関係者の中には「登るものではない」という声があったのは確かです。特にここ数年では夕日の時間ともなると大勢の観光客がシュエサンドーパヤーに集中してしまうために、危険というだけではなく、パゴダが崩れたりしたらこれ以上の罰当たりはないという声が聞かれていました。そのためにバガンのガイド協会などは、かつて登れたパゴダや寺院を開放して観光客を分散させるべきだという意見が出ましたが、意見の統一がはかれず事故まで起きてしまったというのが実情かと思います。

私個人としては、やはりパゴダから見たバガンの景色は、マルコポーロも指摘しているとおり世界でも有数の美しい風景だと思いますし、できたらずっと見ていたいと思います。ただ何度もお伝えしたように、バガンのパゴダのすべてが現役の信仰対象である仏教施設である限り、だめと言われたらだめなのかもしれません。

ころころ変わるバガンの状況ですので、来年2018年どうなるか分かりません。欧米のバックパッカーの人たちはお構いなしで登る人もいますから、もしかしたらなし崩し的にまた登れるようになるかもしれませんし、その辺は予測できませんが、現在の情報をお伝えしたいと思います。今後本記事を更新せずに、新しい記事をアップしていくと思いますので、最新の情報をご確認いただければ幸いです(いつもながらご不便をおかけします)。


今回ご紹介するのは次の6つです。

 

①ブレディ(BULETHI)
②シュエグジー寺院(SHWE GUGYI)
③1620番パゴダ(KYAN MA BA)
④オー・チャウンジー(OAK KYAUNG GYI)
⑤NYAUNG LET TA PHET LAKE(VIEW MOUND)
⑥OTEIN TAUNG(窯場跡) 

※シュエサンドーパヤーは12月22日現在登楼禁止となっています。 

①ブレディ(BULETHI) 

シュエサンドーパヤーと双璧をなす朝日・夕日の名所です。まずはここに登れるようならこちらに向かいましょう。ちなみに2つ並んで建っているのですが、12月21日現在いずれも登楼可能でした。※12月24日サンライズの際は1基のみ登れていました。

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場所:アノーヤター通りから400mぐらい入った場所にあります。通り沿いから2つの中くらいのパゴダが並んで見えますので分かりやすいと思います。下の地図にあるようにティーローミンロー寺院の反対側です。タクシーの運転手などにブレディといえば大抵の人は知っています。

 

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②シュエグジー寺院(SHWE GUGYI)

 

オールドバガンで登れる数少ない寺院ですが、閉鎖するという話は入っていません。
また構造的に危険だとも思えないのでこのまま登れるよう期待しています。眺望は、高さは低いものの周辺を見下ろせるので一見の価値があります。

 

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本堂に入って右手に階段があります。

 

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場所:オールドバガンの王宮発掘現場跡のそばにあります。古い漆喰が広範囲にわたって残っている貴重な建物です。

 

 




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③1620番パゴダ(KYAN MA BA)

 

オールドバガン内にある無名のパゴダで時期によっては朝日と夕日がきれいに見られる穴場です。主要なパゴダではないためにしばらく登れるのではないかという声がありました。なお、KYAN MA BAという呼称はあまり知られていないために人に聞くときは番号で聞いた方が良いかと思います。

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場所:オールドバガンの表通りからバガンホテルリバービューとバガンタンデに向かう途中、右手にゴードパリン寺院を見たところにある小さな寺院です。寺院内部にあるダンジョンを上がると回廊になっています。考古学博物館のすぐ裏手にあたります。





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④オー・チャウンジー(OAK KYAUNG GYI)

ケイミンガー小仏塔群の先にある小さな僧院跡。中はコウモリのふんなどがあるような放置された建物ですが、上に登るときれいな景色が待っています。欧米人などは良く知っていて、夕暮れ時ともなるとサンセットを待っています。内部は暗いので足元に注意が必要です。


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場所:オールドバガンからニャウンウーに行く途中に、右側にケイミンガー小仏塔群が見えます。その先の細い道を歩いていくと徒歩5分程で着きます。




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以上が登れるパゴダと寺院です。どこの情報だか分かりませんがバガンには登楼可能な建築物が全部で57あるということですので、それをすべて閉鎖、施錠するのは無理だという話もありました。ですので今後登れそうなパゴダがありましたら随時情報をお送りしたいと思います。

さて、文化省考古学局では登れるパゴダの代替場所として、4ヶ所の展望場所を設けています。すべてオールドバガンから離れた小高い丘に位置していますが、車がないと不便です。その中で眺望の良い2つをご紹介したいと思います。行き方としては、Eバイクでも行けますが、雨の後などは道がぬかるんで通行が難しいところも出てくると思うので注意が必要です。

 

 

⑤NYAUNG LET TA PHET LAKE(VIEW MOUND)


スラマニ寺院近くの湖が考古学局の設置した展望スポットとなっており多少整備されています。ここからは朝日・夕日ともきれいに見られそうです。ここには入域料のチェックポイントがあるので、夕日の時間帯に行くかたは入域料を払ったときのチケットが必要です。また車かEバイクが必要です。

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夕日はこのあたりに沈みます。

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サンライズの景色は幻想的です。

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場所:上記のブレディからスラマニ寺院に向かう途中にある湖の麓に位置します。Google Mapなどでは出てこないようです。

 

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⑥OTEIN TAUNG(窯場跡)


バガン時代の窯場のあとが小高い丘となっており、ここからの景色がきれいです。朝日と夕日もまずまず見られそうです。また土器のかけらがそこら中に散乱しているので興味ある人には面白い場所かもしれません。


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夕日の時間帯も人が少なく穴場です。



場所:スラマニ寺院からミンナントゥ村方面へ抜ける途中にあるパゴダから、徒歩で4分ほどのところにあります。一般の人に聞いても分からないかもしれません。

 

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以上です。また新しい情報が入りましたら、随時ご紹介していきたいと思います。

どうぞ思い出に残るご旅行をされてください。

 

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