バガン&ホイアン便り - ミャンマー・ベトナム観光 情報ブログ

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お寺さんのリアルな裏話

こんな話がありました。

いまシュエジーゴンパゴダが金箔張替工事をしていますが、尖塔の傘の下あたりは金箔でなく、金の板を打ち付けてるのだそうです。それを聞いた地元の人と、パゴダの事務局長の話…

 

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民 「そんな金があったらもっとバガンのために学校つくるとか病院つくるとかしなさいよ」
事務 「だって、政府がこわいじゃないですか。大きい予算の申請なんか出したら何されるかわかりませんよ」
民 「何言ってるんだよ。政府はもう変わったじゃないか」
事務 「(首を振りながら)いえいえ。こわいですよ」

私はそれを聞いて笑ってしまいました。

上座部の人々は、自分の涅槃のためにお金や物を寄付したり、土地を寄進してきました。その結果お寺にはお金や物や土地が貯えられていきますが、バガン時代にはあまりにも寄進された土地が多くなりすぎて(すべての土地の30%が寺領になったという試算も)、国家経済を圧迫していきました。そして歴代の権力者はこの寺のものをどうやって国庫に納めるかに力を注いだわけです。

一方お寺の方も、寄付されたものをお釈迦さんに渡すことができるわけでもなく、貯蓄されていくものをどうしていいか分からないという現実があるようなのです。

私は陽の目を見ないお宝がわんさかあると思っているので「早くセキュリティのしっかりした宝物館をつくって、観光客に見せてくださいよ」と(冗談まじりに)言っているのですが、事務局長の話を聞くとそんなことが実現するのは何十年後だなという気がしてくるのです(笑)。


※シュエジーゴンパゴダのお披露目は7月頃になるのではないかと思います。

 

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