バガン&ホイアン便り - ミャンマー・ベトナム観光 情報ブログ

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条件付きの世界遺産

興味深いニュースが入ってきました。
ユネスコの専門家が“今年の世界遺産委員会によってバガンは登録を果たすかもしれない。だが、もしミャンマー政府がバガンを登録し続けたいのであれば、遺跡の保全を厳しく管理していく必要がある。またそれには、遺跡地区にあるホテルの移転も含む長期的な計画の実施が含まれるであろう。”と述べたと一般紙フロンティアミャンマーが伝えています。

ソース:

frontiermyanmar.net

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とうとう出ました。
実は遺跡地区である、オールドバガンのホテルは15年以内に移転しなさい、というのは何度もニュースになっていましたが、これまでミャンマー政府の意見としか伝わってこなかったのですが、今回の記事ではユネスコのオフィサーが発言したとなっています。

またこのオフィサーは続けて、「イコモス(世界遺産諮問機関)の求めるもっとも大きな課題は、遺跡付近にあるホテルの移転である。イコモスはこの問題を2年以内に解決するよう求めている」と言ってます。

現在オールドバガンには5つのホテルがありますが、いずれも軍政時代に政府高官と癒着して建設されたホテルです。その後現在のNLD政権になってから、遺跡を保護するためにも新ホテルゾーンに移転すべきだという声が上がりますが、ホテル側が猛反発し、現在まで反対の立場を貫いています。

さて、これからどうなるか分かりませんが、旅行会社の私には言いにくいところですが、本当にバガンの景観という意味では、移転してくれた方が間違いなく良いですよね。記事の中でも、これまで移転計画の実施はほとんど進展をみなかったと書かれていますが、世界遺産になった後に取り消しとなったら今度は政府にとって恥をかかされることになりますので、政府としては苦しい立場ですね。

ただお隣りのタイでは、ピピ島の環境保全がまだ確保できていないと言って、観光客の入島制限が延長になりましたね。またフィリピンのボラカイ島も排水処理施設の整備のため、ドゥテルテ大統領の鶴のひと声で本当に全島閉鎖しました。ミャンマーでもこの機会にぜひ、本当の意味でバガンが良い方向に向かうことを心から願っています。

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