バガン&ホイアン便り - ミャンマー・ベトナム観光 情報ブログ

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★速報★バガン遺跡が世界遺産に登録!

現在アゼルバイジャンで行われているユネスコの世界遺産委員会で、本日バガン遺跡が世界文化遺産に登録されることが決定しました。

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前回登録を目指して「情報照会」と決議されてから、実に24年越しの登録を果たしたことになります。
周辺と異なり、年間を通して雨量が少なく朝日と夕日の名所となっていることからも、今後観光客が増加するのは確実視されています。

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ただ今回条件付けされたとみられる、オールドバガンの高級ホテルの移転や、地元住民の生活権の保護など問題は山積みで、最近では珍しい後発登録された“本命の世界遺産”として、過去の観光地化による反省を踏まえ、どれだけその弊害を食い止め、観光だけでなく、宗教的・文化的価値を保っていけるかが問われていくと思います。

日本のJICAは3年間のバガン観光開発プロジェクトで、トップダウンという手法によりパイロットモデルを上から指導しようとしましたが、地元の猛反発でまったく効果をあげることができませんでした。ですが、仮にもしJICAが調査報告でも使っている“裨益”という言葉通りに、地元住民の目線で、話し合いを持ちプロジェクトを進行させていっていたら、私は間違いなくうまくいったであろうと思っています。

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現在まで連綿と受け継がれてきた信仰の対象であるという世界的にも稀有な存在であるバガン遺跡が、今後どのような価値をもっていくのかは、まさに私たち次第なのではないでしょうか。

アノーヤター王がバガンに王都を築いてから1000年近くが経ちますが、田舎の農村であったバガンをマンダレーやインワ、バゴー、ヤンゴン、ネピドーと、時の権力者がこぞって寄進、修復を行ってきました。

それは、宗教的価値と同時に、権力者たちが、「バガンを修復すれば、わが国の繁栄が約束される」と信じてきたからです。そのためにバガンは千年にわたって特に主要なパゴダ・寺院はきれいな状態が続いているのです。

今回世界遺産になったことで、バガン王朝から1000年後に大切な聖地をわれわれが滅ぼしたと後世言われないよう、本当の意味でバガンの価値が損なわれないよう、引き続き守っていかなければならないと思うのです。

※元記事:

tokuhain.arukikata.co.jp

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