バガン&ホイアン便り - ミャンマー・ベトナム観光 情報ブログ

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2023年最新 ミャンマー観光はできるのか?【ヤンゴン観光篇】

※掲載情報は2023年2月現在のものです。最新の情報をご確認ください。

昨秋あたりからバガンやインレー、ガパリなどを中心に観光客が戻ってきているミャンマーですが、ヤンゴンの状況、特に観光という視点できちんと見てレポートしなければと思い、ひと通り見てまわりました。

実は今回のインスペクションでヤンゴンを久しぶりに訪問する前は、私自身観光はまだダメだろうと思っていました。治安の悪化や当局による監視などを理由に、観光には適さない都市になっているのではと考えていました。ただ、結論を先に述べますと、90年代のバックパック旅行や治安の悪かったマニラ、各国で起こる旅行者を狙う事件などと比べ、殊更現在のヤンゴンが外国人観光客にとって危険であるという印象は受けず、たとえバガンを訪れる観光客が1日ヤンゴンを観光しようとしても、安全を確保しつつまわれると思いました。
人々が日常に戻っていることが大きいですが、強盗やスリに気をつけるというのはどこの国でも同じでしょう。

ただ、夜間ひと気のない場所を歩かない、タクシーを利用する際は流しのタクシーを利用せず、必ずホテルなどに手配してもらうということを徹底した方が良いと思います。理由はあとで述べます。
また、ミャンマー人が銀行で現金を引き出した後に強盗被害に遭うケースが散見されますので、極力現地の銀行には入らない方が良いかもしれません。



■ミャンマーで観光できる場所、できない場所

 

安全に旅行ができない可能性があるという点では、ゴールデンロック(チャイティーヨ)やミャウー、モーラミャインなどは行くことを延期すべきです。紛争地帯に近く、通行に影響が出ており、観光客が被害に遭う可能性があります。
タイ人観光客がゴールデンロックが含まれた巡礼ツアーを組み、団体で訪れていますが、現地の旅行業者としては“当分行けない”という判断になります。

 

バガンやインレー湖、カックー遺跡ではその心配はまずありません。通常通り観光できています。夜は出歩く人が減ったので早めにホテルに帰った方がいいと思いますが、コロナ前と変わらず夜間歩いても大丈夫です。

一方、ヤンゴンに関しては、治安が悪化したことに間違いはなく、夜間人通りの多い場所ではスリに気をつける必要がありますし、ひと気のない場所を歩くのはやめた方が良いと思います。
マニラ赴任時に24時間体制の緊急連絡先になっていた経験を持つ私からしますと、パークロイヤルを曲がって少し行ったロフトホテルに宿泊し、その周辺で夕食をとるために歩きましたが、やや危ない感触を持ちました。外国人オーラを出すと危険かもしれません。こういうところは車で移動しましょう。


ダウンタウンの19th Streetに活気が戻っています。この周辺で食事をしたり、お酒を飲む分には強盗などに遭う確率は低いように感じますが、なるべく使う分のお金だけ持ち、ひったくりやスリに気をつけましょう。
なお、当たり前のことですが、出歩く場合には、昼間でも常に周囲に目を配り、怪しい輩が自分を見ていないかチェックを怠らないことが大切です。在留邦人の方の被害例が大使館情報にありますが、“つけられていた”パターンばかりでその多くが防げたはずだろうと思います。

ただし、ミャンマーに限ったことではありませんが、女性のひとり歩きはリスクを伴うのでやめた方が良いでしょう。車両で移動するに越したことはないですから。


■タクシーはホテルで手配する

 

次に市内の移動手段ですが、旅行会社や知人友人、ホテルで手配してもらうと良いでしょう。私のおすすめはホテルです。予約する時やメールなどで、「安全なタクシーを空港ピックアップに手配してほしい」とリクエストします。迅速に返事が来たら、できればどうやってミートするか確認しておきます。つまり、きちんとコンタクトできるホテルが初日の宿泊には必要になります。
でもアゴダなどはキャンセル規定が緩いので、返事がなければキャンセルして、ホテルを変えればいいと思います(あくまで方法の一例です)。
ちなみに現在ヤンゴン空港から市内ホテルまで15000ks(約700円)ほどですので目安にしてください。ホテルカーは高額でしょうから、タクシーでと言いましょう。

ホテルがタクシーを呼ぶというのは、運転手の身元がある程度わかっているわけで、それだけで安心度は上がります。
ホテルでタクシーを手配する際に、車のナンバーを書いた紙を渡してくれる国(のホテル)がありますが、これなどもドライバーにプレッシャーがかかりサービスの向上に繋がります。
空港でのミートはできればドライバーの電話番号を聞いておきたいところですが、無理なら周辺の人や観光省のツアーデスクにお願いしてホテルに電話してもらい、空港に着いたから車を到着出口に回してもらうように伝えてもらいましょう。もちろんドライバーが名前を書いた紙を持って待っているのが理想ではありますが。

それで、そのドライバーが良い人そうだったら、ホテル到着後にフロントを介してまたお願いすればいいと思います。

もし夜のフライトで市内に入るのがいやだったら、空港近くにあるKC HOTELに泊まるという手があります。このホテルには空港送迎が付いていて、ホテルに確認したところ夜のフライトでも迎えに行ってくれるそうです。こちらはホテル情報を近々アップする予定ですが、安いですしかなり使い勝手の良いホテルだと思います。

 

■治安当局について

 

現在ヤンゴンでは軍や警察による検問や巡回が行われていますが、市民による抵抗がヤンゴン市内では沈静化しているために、当局の動きも緩くなってきたように見受けられます。中心部では軍ではなく警察による検問ばかりでした。
また、クーデター以来民主化支援と見られた日本人2人が逮捕、勾留されましたが、政治目的でない限り観光中の日本人が当局による嫌がらせや不当な思いをすることはないと思います。

今月ご旅行された観光客の方は、高速バスでの移動の際に、軍人に各チェックポイントでパスポートをチェックされるのですが、日本語で話しかけてくるなど友好的な印象を持ったと感想を述べられていました。
ただ、軍や警察関係者、政府関連施設、空港保安設備、デモなどにカメラを向けることはアウトですので、その辺は十分気をつけてください。

この日人民公園には治安当局の姿はありませんでした。

 

■ヤンゴン観光スポットの状況


・シュエダゴンパゴダ

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ヤンゴン市民の信仰を集めるシュエダゴンパゴダは以前と同じように多くの参拝客が見られました。外国人拝観料は10000ks。


・アウンサン博物館

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以前は館内撮影禁止だったアウンサン博物館ですが、カメラ・動画ともにOKと言われました。前回来たときはなかったアウンサン将軍を描いた絵画が1階に展示されています。外国人入場料は5000ks。


・チャウッタジーパゴダ

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寝釈迦仏のあるチャウッタジーパゴダはまったく変わらず参拝客も以前通り。外国人拝観料は無料です。


その他、コロナ前には観光客が多く訪れていたアウンサンマーケットは徐々に再開する店が増えてきましたが、まだまだ以前のような賑わいが戻っておらず、もう少し時間がかかるのではないかと思います。


■ヤンゴン市内中心部の状況


・スーレーパゴダ周辺

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すぐ横に警察の派出所がありますが、ここで撮影していいか聞いたところ、大丈夫だというので撮影しました。


・ユザナプラザ

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日曜の朝でお店はまだ開店前のところが多かったですが、まずまず賑わっていました。
また、表通りの渋滞は相変わらずでした。


・ジャンクションシティ

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パンパシフィックホテルに隣接するジャンクションシティは大勢の若者で活気がありました。一方、ミャンマープラザの下層階はさほど入っていませんでした。


・マハバンドゥーラ公園

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既に開放されている市民の憩いの場 マハバンドゥーラ公園は日曜ということもあって、大勢の人で賑わっていました。その奥に見える市庁舎前はデモ防止のために立入禁止になっています。


・レーダン界隈

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若者の街レーダンはご覧のとおり。以前のような活気があるかどうかは別として、もう日常に戻っています。ちなみに、日本語学校は大流行り。各校とも多くの学習者を抱えているようです。


・レーダン市場

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庶民の台所、レーダン市場には多くの人が行き来していました。


・ダウンタウン 19th Street

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夕方ごろの19th Streetですが、早めに飲み始める人でかなり入っていました。夜は行きませんでしたが、ほかの方がアップした動画を見ますと、相当賑わっているようでした。

以上です。
今回はお伝えするのが難しいヤンゴンの状況を可視化するために、YouTubeに動画をアップし、リンクを多用したために見づらくなってしまったらすみません。

個人的な感想としましては、急速に日常に戻っているという印象でした。
これは日本で流れるニュースと異なり、否定したくなる方もいらっしゃると思いますが、市民も食べていかなければいけない、そのために外へ出て働かなければいけないという現実があるのだと思います。

また、観光については、繰り返しになりますが、安全を確保しつつ市内観光をまわることは可能だと思います。その際、ここに述べたことや、ガイドブックに記載されている留意事項、大使館情報などを参考にして細心の注意を払い、なるべくホテルなどで手配した車両で移動し、夜は特に注意する。でも、安全だと言われたミャンマーでヤンゴンの治安が悪化したために強調されていますが、どの国でも必要なことではないでしょうか。

以上です。
今後また新たな情報が入り次第アップデートしていきたいと思います。



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