バガン&ホイアン便り - ミャンマー・ベトナム観光 情報ブログ

ミャンマー&ベトナムにあるサラトラベルの情報発信ブログ

イタリアとユネスコがミャウー遺跡保護協定に合意

駐ミャンマーイタリア大使とユネスコミャンマー事務所は、西部ミャウー遺跡の保存管理に関する協定に合意したとミャンマータイムスが報じています。

www.mmtimes.com

f:id:saratravel:20180329124626j:plain



この合意は“ミャウー遺跡の保全管理や改善目的”を目指すとしており、イタリア政府から30万ユーロ(約5億チャット)が資金協力されるということです。
またこのプロジェクトは、ラカイン州発展のためにミャンマー政府の求めに応じたものだとしています。

f:id:saratravel:20180329124845j:plain

f:id:saratravel:20180329124901j:plain



ミャウー遺跡は世界遺産登録確実と見られており、バガン遺跡に次ぐ大規模な仏教遺跡として考古学的価値は抜群に高いものがあります。またあまり有名ではないアラカン王国を知るという意味で観光資源としても大きな魅力があります。

ただ最近のロヒンギャ問題で訪れる観光客も少なく、また欧米や日本でネガティブな報道が立て続けになされている現状では打つ手だても少ないのかもしれません。今回の協定合意がイタリアというところがそれを裏付けているかもしれません。

さて、ミャウー遺跡ですが、非常に大規模な遺跡です。貴重な仏像なども多く残されている素晴らしい遺跡で、私は陸路でバガンから移動するとツアーが組めるのかどうか調査したことがあるくらいです(笑)。バガン以上にまだまだこれから発展する観光スポットですが、ぜひいつか訪れてみてください。

ちなみに、現在ラカイン州の中で外国人の立ち入りは制限しておらず、ガパリとともにラカイン州では外国人が問題なく訪れることができる場所となります。また時期を見てご案内していきたいと思っています。

 

にほんブログ村 旅行ブログ ミャンマー旅行へ
にほんブログ村

f:id:saratravel:20180329124917j:plain

☆速報☆ウィン・ミン氏がミャンマー次期大統領に選出

本日28日、前下院議長のウィン・ミン氏が議会によって次期大統領に選ばれたとミャンマータイムスが伝えています。同氏はさきに健康不安を理由に辞職したティン・チョー大統領の後任として就任することになります。

ソース:

www.mmtimes.com

f:id:saratravel:20180328154229j:plain



アウンサンスー・チー氏率いるNLDの議員であるウィン・ミン氏は元政治犯として獄中生活の経験もある弁護士出身の人物です。当選は確実視されていましたが、軍出身の副大統領が新大統領決定までの間代行を務めていましたので、何かが起こる可能性もありましたが杞憂に終わったようです。

国際社会から批判の矢面に立たされているラカイン危機(ロヒンギャ問題)が解決に向かうか誰もが注目しているでしょうし、前大統領の存在感が薄く地元紙では「大統領はどこにいるのか」といった風刺画が流行ったぐらいですから、次の大統領には精力的な政権運営を期待したいと思います。

にほんブログ村 旅行ブログ ミャンマー旅行へ
にほんブログ村

ポーウィン山のこと

バガンとマンダレーの中間に位置するモンユワは、チンドウィン川の麓にあってかつては交易の盛んな場所でした。マルコポーロが「東方見聞録」の中で、バガンの手前のくだりで“金銀の両替レートが非常によい町があって、西域からも多くの商人が集まっている”と述べていますが、もしかするとモンユワのことだったのかもしれないなと思います。

f:id:saratravel:20180327114311j:plain

f:id:saratravel:20180327114533j:plain



さて、モンユワから25km西へ向かったところにポーウィン山があります。ミャンマー語では、ポーウィンタウンと言いますが、これは「参篭の山」つまりおこもり山という意味です。現在の上座部仏教でも、たとえばスリランカなどは町の中で暮らす僧侶と、人里離れた僧侶がいて、特に後者の方が尊敬を集めるようですが、昔の日本の山寺の和尚さんや修験者と系統は同じといえるかもしれません。

このポーウィン山のすごいところは、14世紀から18世紀につくられた多くの窟院があり、その数947あると言われています。特に石窟の中に描かれたジャータカなどの多くの壁画は、バガン王朝以降のミャンマーの仏教芸術を結集した美術館のような雰囲気を醸し出しています。

f:id:saratravel:20180327114601j:plain

f:id:saratravel:20180327114616j:plain

この辺などは何かインドやアラブにある遺跡をほうふつとさせるようなつくりで面白いです。


f:id:saratravel:20180327114644j:plain

f:id:saratravel:20180327114701j:plain

スタイルは主にピンヤ王朝やインワ王朝期によく見られるタイプですが、とにかく数が多いです。

 

f:id:saratravel:20180327114752j:plain

一方こちらのストゥーパはすごい形をしています。カックー遺跡などにあるシャン式パゴダの後期のものに似ていますが、尖塔の首は長くありません。この地域で独特の進化をとげた建築スタイルだということでしょう。


モンユワにはインドネシアのボロブドゥール寺院に似た巨大なタウンボディーパゴダや巨大立像もあり、また近郊には漆工芸の村チャウッカなども人気で見るとこだらけです。
また次回観光時間も入れてご案内したいと思います。

どうぞ思い出に残るご旅行をされてください。

にほんブログ村 旅行ブログ ミャンマー旅行へ
にほんブログ村

ミャンマーe-Visa申請に日本語ページができた!

こんにちは。
現在ミャンマー観光される際のビザ取得としてもっとも便利で迅速なeVisa(オンラインビザ)ですが、言語が英語しかないのがネックでした。

ところがなんと日本語ページができてました。

※言語切替は右上の方にあります。

evisa.moip.gov.mm

f:id:saratravel:20180325142536j:plain


入管グッジョブですねこれは(笑)。
しかもすごいのは、Q&Aまで日本語の完訳で、たとえば

Q: 電子ビザ(e-VISA)を白黒で印刷しても大丈夫ですか?
A: できます。入国審査官がチェックするため、はっきりと印刷できているものであれば、白黒でも問題がありません。

とかって、いい仕事してますね(笑)。

質問が多岐にわたっているので、もしかして大使館が頑張ってくれたんでしょうか?いずれにしても、これで益々便利になりましたね。

ちなみに最近e-Visaのフェイクページができているという注意喚起が出されていましたので、よく注意されてください。

にほんブログ村 旅行ブログ ミャンマー旅行へ
にほんブログ村

ウィン・ミン前下院議長が次期大統領候補に選出

突然のティンチョー大統領の辞任に伴うミャンマー次期大統領選出への手続きの一環として実施された副大統領選出投票において、前下院議長の国民民主連盟(NLD)のウィン・ミン氏が連邦団結発展党(USDP)のタウン・エイ氏を273対27の圧倒的大差で破り選出されたと、イラワジ紙など国内外各紙が報じています。


ソース:

www.irrawaddy.com

 

f:id:saratravel:20180324100001j:plain



これを受けて来週副大統領3氏の中から大統領が選ばれることになります。
弁護士出身のウィン・ミン氏は昨年訪日の際に安倍総理を表敬訪問するなど日本とも関係が深い人物で、軍事政権時代には民主化運動に参加して政治犯として収監された履歴も持ちます。

残る大統領候補は、第1副大統領のミンスエ氏と第2副大統領のヘンリー・バンティオ氏で共に2016年から副大統領を務めています。ミンスエ氏は軍出身、一方ヘンリー氏はチン族のキリスト教徒であり、今回の圧倒的勝利劇からも現体制の持続を望む人々のウィン・ミン氏への期待の高さを感じます。

にほんブログ村 旅行ブログ ミャンマー旅行へ
にほんブログ村

速報★エアアジアがミャンマー進出!合弁会社設立へ

マレーシアの格安航空会社エアアジアのCEOトニー・フェルナンデス氏が19日ロイター紙とのインタビューの中で、ミャンマーにおける航空参入のために可能性のあるパートナーと交渉していると発言したと、一般紙イラワジ紙が伝えています。

ソース:

www.irrawaddy.com

f:id:saratravel:20180321140209j:plain



エアアジアは現在本拠地となるマレーシアの他にインド、インドネシア、フィリピン、日本、タイに進出、今後は中国やベトナムにも参入を予定しているとしています。

また同氏はシドニーにてミャンマーで航空会社を保有する人物と接触したことを明かし、既に交渉が進展していることを示唆しています。

さすがはエアアジアですね。ミャンマーとベトナムに進出すれば東南アジアはほぼすべて網羅することになります。そしてミャンマー国内線に参入することになるでしょうから、ミャンマー旅行もずいぶん変わっていくでしょう。

さて、問題はどことジョイントベンチャーを組むのかという話ですが、現在運航停止しているエアバガンや度々経営上の問題を起こしているエアマンダレー、アジアンウイングスあたりが有力でしょうか?でも実質AIR KBZ以外はまともに運航計画が立てられていないので、どこにも可能性があるような気はいたします(笑)。ただそうなると、これまで国内各社が1から培ってきた努力もむなしく、力関係は一気に逆転されるでしょうから少し残念でもあります。

先日航空局がバガンやガパリ、インレー各空港の国際線乗り入れについて言及しましたが、今後直行便の就航が加速していくかもしれませんね。
いずれにしても観光にとっては大きく前進することになります。非常に楽しみですね。

にほんブログ村 旅行ブログ ミャンマー旅行へ
にほんブログ村

東南アジアの獅子像を集めてみた

東アジアに多くある獅子ですが、東南アジアにも多く存在します。

紀元前につくられたとされるアショーカの獅子柱頭が現存していますので、仏教施設にある獅子像がインドから伝わったことは確かでしょうが、各国で少しずつ異なっているのが面白いです。



f:id:saratravel:20180317205631j:plain

バガンの古写真に残る獅子はいつつくられたものかは分かりません。比較的新しいものだと思います。


f:id:saratravel:20180317205809j:plain

ヤンゴンのガタジーパゴダです。


f:id:saratravel:20180317205849j:plain

チャウセー・タモテシンピンシュエグジーにある11世紀の獅子です。


f:id:saratravel:20180317210004j:plain

インドネシア・プランバナン寺院にあるもの。魑魅魍魎のたぐいですねこれは。。


f:id:saratravel:20180317210225j:plain

一方すぐ近くにあるボロブドゥールの獅子はきわめてまとも


f:id:saratravel:20180317210347j:plain

ルアンパバーンの獅子はややユーモラスでかわいいです


f:id:saratravel:20180317210503j:plain

シンハの本場タイですが、古いシンハは少ないです。アユタヤにはあります。


f:id:saratravel:20180317210621j:plain

スリランカ・ポロンナルワ遺跡の獅子です。こうやってみるとボロブドゥールのものに似てます。

f:id:saratravel:20180317210752j:plain

こちらはスリランカ・ヤーパフワ遺跡の獅子。尻尾がくりんとなっていてかわいい


f:id:saratravel:20180317211148j:plain

カンボジア・プレアビヒアの獅子像。長い階段を見下ろしています。


f:id:saratravel:20180317211330j:plain

これもカンボジア・サンボープレイクックのもの。非常に立派です。


以上です。

こうやって見ますと、実は昔の上座部仏教には寺院守護としての獅子像は少なく、逆にサンボープレイクック(大乗)、ボロブドゥール(大乗)、プランバナン(ヒンドゥー)と大乗仏教やヒンドゥー教で発展してきたように思えます。特に最後のサンボーのものはすごく立派でリアリティがあり、ライオンの姿がはっきりしていますのでインドから直接伝わったのかもしれません。

また、プランバナン寺院の理解不能なやつ(笑)以外は、各国とも可愛くデフォルメされているものが多いので、昔の方がシンハは身近な存在だったのかもしれませんね。

 

にほんブログ村 旅行ブログ ミャンマー旅行へ
にほんブログ村