~バガン便り~

バガンにあるサラトラベルの情報発信ブログ

現地旅行社しか提唱できないサステイナブル・ツーリズム

こんにちは。
今年2017年は国連が定めた「持続可能な観光の国際年(International Year of Sustainable Tourism for Development)」で、これはサステイナブル・ツーリズムを普及させていこうという意図があります。


このサステイナブル・ツーリズムというのは何かと言いますと、“環境悪化や文化継承の阻害、過度な商業化を回避することによって、観光地本来の姿を求めていこうという考え方”です。


これは、これまで観光発展してきた反省の中から生まれてきたものですが、私から言わせれば当たり前のことです。

 

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なぜ今更こんなことを提唱するかというと、これはつまるところ先進国の観光における「目に余る商業主義」を修正しようということです。


20世紀の観光の歴史を振り返ると、日本では伊香保だ城崎だと大量送客ツアーを送れるだけ送り、儲けるだけ儲けたあと、その結果多くの貴重な日本の遺産である温泉が涸れ、それを大衆には隠し、ポンプアップしてろ過してうめて、それでもなくなるとただの水を提供する。それを宿泊施設も旅行業者も知りながらまだ販売する。そんなことをしてきました。


なぜそうなるのか。

それは団体の送客で利益が出るからです。これはかつての日本も、現在のミャンマーでもどこでも同じです。


フィリピンのボラカイ島は世界1のビーチともてはやされ、近年のホテル建設ラッシュで小さな島の海が一気に汚れました。上空からの写真を見るとビーチを覆うように海水が汚水のようになっているのが分かります。地元の日本人の方が、「20年前はボラカイはきれいだった」と言っていたのが印象的でした。


カンボジアのアンコール遺跡の入場料が今年85%も上がりました。これはひとつには、あまりに団体客が多くて遺跡に悪影響があるから、観光客を絞ろうという意図があるのかもしれません。観光地化の弊害としては、世界中から観光客が押し寄せるために、次から次にホテルが建てられ深刻な人材不足に陥っています。また長いローシーズンのために旅行会社に囲われたガイドの収入が季節によって極端になっており、生活に大きな負担となっています。


バガンでも観光地化によって、仏教信仰に影響が出るのではないかと思っている人は多く、また地価の上昇によって将来家が持てなくなってしまうのではないかと危惧している声が多く聞かれます。


私はサステイナブル・ツーリズム自体は至極当然なことで、バガンもセーシェル諸島と同様観光客数制限をした方がいいと思いますし、遺跡保護をうたうなら、一切の一般車両の入域を禁止して決められた観光用車両だけにするとか、完全な保護区域にすればいいと思っています。


ただ、そういうことが実現する可能性は高くありません。なぜかというと、観光収入は国家にとって貴重な財源であり、これから発展していかなければいけない後進国にとっては、他国の押し付けなどわずらわしいだけです。また日本の大手代理店だけでなく、世界中に星の数ほどある旅行代理店にとってビジネスチャンスなので、このような崇高な考えに賛同できるわけがありません。


私は大手さんから嫌われていると思います(笑)。でもそれでいいと思っています。

サラトラベルは日本に本社がありませんので利益還元するところは現地バガンです。
あくまで現地住民の立場を代弁して、観光業をしながらなるべく今までのものを壊さず観光発展していけるように努力し、微力ながらそれを多くの人に伝えていけたらと思います。
それがバガンの人たちから学んだ考え方です。

 

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世界遺産・タイエーキッタヤー遺跡

バガンの前時代にあたるピュー王朝の遺跡がミャンマー初の世界遺産に登録されましたが、そのうちもっとも観光向きのピイのタイエーキッタヤー遺跡(スリクシェトラ)をご紹介します。

 

まず、バガンと気候が異なり、雨季になると遺跡がどろどろになりますので、観光時期は11月~5月までに限定されます。4月~5月までは暑くなりますので、それまでが相応しいかもしれません。

 

場所はヤンゴンから車で約5時間、専用車で行くなら朝7時にはヤンゴンを出ないと途中渋滞にあいます。早めに出ればお昼前に眼鏡パゴダのあるシュエミエーマンパヤーに着き、昼食を食べてホテルをチェックインして、午後タイエーキッタヤー観光という理想的な行程が組めます。

 

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タイエーキッタヤー遺跡は、ピイの市内から30分ほどの距離にある城壁の残る遺跡です。バガンに比べるとパゴダの数がごく少ないのですが巨大なパゴダがいくつも現存していてインパクトがあり、なかなか見ごたえがあります。

 

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この遺跡は主にピュー時代後期のパゴダが残り、バガン時代の前にどのような国家があったのかロマンをかきたてます。

 

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まず世界遺産のモニュメントからしばらく先にあるぽつんとたたずむパゴダがパヤーマーパヤーです。4~7世紀のピュー時代中期に建てられたパゴダですが、形がいびつで味があります。

 

近づいてみると…

 

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かなり大きいです。

 

このパゴダはタイエーキッタヤーの中でも古い部類に入り、考古学的に貴重な史跡だといえるでしょう。

 

城壁の中ほどには考古学博物館(5000チャット)がありますが、遺跡の規模を考えると展示物は貴重なものばかりで必見です。

 

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このストゥーパのレリーフなどは本当に貴重です。同じようなものをボロブドゥール寺院の彫刻の中で見たことがありましたが、それもやはり8世紀ですからね。ボロブドゥールとの距離を考えると、とても同時代に影響し合ったとは思えませんが、柳田國男の「蝸牛考」と同じで、仏教の伝播も同じように広がっていったのかもしれません。

 

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尖塔部が宇宙的な発想をしていてすごく興味深いです。

 

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こちらはヒンドゥーの影響か後の上座部とは大きく異なるのが見てとれます。

 

 

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タイエーキッタヤーで思うのは、この尖塔部分が信仰の象徴だったのだろうということです。いろんな場面で出てきますので重要だったのでしょうね。

 

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先史的な出土品ばかりかと思うと、精緻な彫刻も出てきます。そういえばピュー王朝は後のバガン時代にはないピュー・コインという銀貨を使用していて、なぜかインドシナ半島全域で発見されていることから、一つの謎とされていますね。

 

 

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愛嬌のあるロケットパゴダです。こう見ると、スリランカのパゴダに多くみられる四角い厨子がほとんどなく、王家がインド系だと言われている通り、東南インドの影響が強いのかもしれません。

 

 

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ヒンドゥーの影響と思われる展示物と仏教(特に大乗)のものとが融合していたような感じです。仏教用語はなぜか上座部のパーリ語だというのですから余計なんだかわかりません。

 

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この台座はなんとなく古クメール遺跡のサンボー・プレイクックでも見たような気がするのですが、7~9世紀頃はこのピュー王朝とサンボーの真臘国の時代。中国の記録には両国の交流が盛んだったと記されていて、インド~ピュー~古クメールという文化交流は、いま知られている以上に深いつながりがあったのだと思います。

 

 

 

考古学博物館を出て、南側の城壁の外側にパゴダなどが集まっています。そこまで牛車に乗ることができます。これはどこでも行ってくれますが、スピードが遅いので30分ぐらいまでにしないと飽きると思います。そのほかはバイクタクシーか車でしか移動できないのではないでしょうか。

 

 

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途中に通るパヤタウンパヤーは、地球の歩き方に取り上げられていませんが、とても貴重です。

 

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なにかと言いますと、上に乗っている小塔です。バガンのものは去年の地震のときのレポートに書いた通り、尖塔部分がこれまで何度も修復されてきたために、オリジナルがどんな形なのか分からなくなっているものがほとんどです。

 

 

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ところが、ピイ一帯は地震が少なかったのか、尖塔部分がよく残っています。たとえばスコータイ遺跡なども尖塔が鋭利な形をしているために修復されている後がくっきり残っていますし、このように先端までほぼ完全に残っているというのはすごいと思います。

 

 

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東京文化財研究所とかぜひ調査してほしいですね。って、だいぶまたマニアック路線に入ってきてしまったので、この辺でやめときます(笑)。

 

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のどかな風景が続きます。同じように馬車でまわれるマンダレー近郊のインワ村に似た感じですが、インワほど景色が豊かではありません。

 

メインのボーボージーが見えてきます。

 

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タイエーキッタヤー遺跡の中心的存在のボーボージー・パヤーです。46mもの高さがあり、バガンの巨大寺院群へと続くミャンマーのパゴダ巨大化のさきがけと言えるかもしれません。

 

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近くに行くとその大きさがよく分かりますが、よくぞ地震で倒れなかったなと感心してしまいます。

 

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ボーボージーの周辺にはいくつかのパゴダや寺院があり、見どころがいくつかあります。

 

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このように、ピュー遺跡がバガン遺跡に与えた影響が強いことを示したパゴダもあって、バガンとタイエーキッタヤーの両方を見ることで歴史の魅力を再認識できます。

 

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ビルマ語が文字として出てくるのがバガン王朝からとされていますが、それを19世紀の西洋人が勝手にビルマ=チベット語族/モン=クメール語族と分類したために、ビルマ族は北から突如やってきたことになっていますが、このパゴダを見れば、バガンの起源がどこにあったのかという一端が見えるのではないでしょうか。

 

 

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レミャッナー寺院の中には7世紀前後の彫刻も残されていますが、これもやはりストゥーパが両脇に鎮座しています。

 

 

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面白いのは、タイエーキッタヤーではパゴダの多くが城壁の外にあります。これはもしかすると王城を守護するという意味があったのかもしれませんね。巨大なパゴダ群に守られる王宮という風景を想像するのも一興です。

 

さて、市内に戻る途中にパヤージーパヤーがあります。これも他のパゴダと似た形をしていますが市街地にあるのがおもしろいところです。

 

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タイエーキッタヤー観光が終わったら、夕日を見にシュエサンドーパヤーに行きましょう。

 

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バガンのシュエサンドーパヤーと同じ名前のパゴダですが、形は異なります。現在ではミャンマー三大パゴダのひとつにも数えられていて、非常に重要な寺院でもありますし、熱心な信者の参拝地になっています。

 

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ピイはマンダレー~バガンを下った要衝にあり、川沿いの景色も人気です。ミャンマーの主要観光地がほとんどすべて水辺にあるというのが良いですね。

 

 

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ピイは静かで昔ながらの雰囲気を残す地方都市です。ヤンゴンとバガンの中間(ややヤンゴンより)にあって周遊するには少し不便ですが、時間があったら是非とも訪れたい場所のひとつです。

 

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ちなみにバックパッカーの間で超有名人の上村先生ですが、現役ばりばりで旅人に優しい方です。旅の途中で日本食が食べたくなったら寄りたいところですね。

 

のどかな懐かしい街にある、どでかい仏塔群たち。

バガンの壮大な景色とはまた違った存在感を放つパゴダも、また後味の良い余韻と残像を残してくれます。遺跡好きにはマストビジットですね。

 

 

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5月から各社ともマンダレー→バガンを運休予定

こんにちは。

ミャンマー国内線最大手のエアカンボーザ(K7)ですが、5月~9月のローシーズン期間中は、ゴールデンウィークなども含め、マンダレーからバガン・ニャウンウーの路線を運休することになりました。

 

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一昨年はマンヤダナーポン航空との共同運航で非常に運航状況が良かったです。去年は単独運航として運航していましたが、今年は飛ばさないというので非常に残念です。

個人的には、各社が協力してローシーズンはコードシェアにすればリスクを回避でき、搭乗率も増やせると思うのですが、エアカンボーザができないのは、今年から系列会社であるミャンマー国際航空となぜか社内コードシェアを組んだので、それが原因なのかもしれません。

 

またマンヤダナーポン航空も現時点で予定は入っていますが、運休予定ということで、近いうちにキャンセルとなるのではないかと思います。その他の航空会社も運航を予定したとしても、欠航などが相次ぐ可能性があり、今年に限っては逆ルートをご検討頂いた方が無難かと思います。

 

一方バガン→マンダレーは9時台の朝便で予定されています。

ミャンマー周遊旅行をされるかたはご旅程の組み方に十分ご注意ください。

 

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エミレーツがヤンゴン⇔プノンペン線の直行便を就航!

こんにちは。

機内サービスなどで世界のリーディングエアラインに必ず名前が挙がるエミレーツ航空(EK)ですが、2017年7月からヤンゴン⇔プノンペン路線の直行便を就航すると発表しています。

 

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フライトスケジュールは以下の通りです。

 

■ヤンゴン→プノンペン
EK388 RGN-PNH 18:55/21:25
*B777-300ER

 

■プノンペン→ヤンゴン
EK389 PNH-RGN 23:10/00:40(+1)
*B777-300ER

※飛行時間:2時間

 

www.emirates.com

 

一昨日このニュースを見て、うーん高いんだろうなと思っていましたが、今日料金がでまして、やはり高かったです(笑)。
最安値の日のエコノミーバジェットで往復USD576ということですから、同路線のバンコク経由を飛ばしているバンコクエアの往復USD420~や、さらに安いエアアジアなどと比べるとダントツに高いですね。

 

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まあこの路線に乗る搭乗客自体が欧米人のビジネスマンなどがメインになるでしょうから、そういう価格帯なのかもしれませんね。観光という意味では、ヤンゴン⇔シェムリアップがほしいところでしたが。。

 

 

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バガンの国際線乗り入れについて

こんにちは。

次のような記事がでました。

 

“マンダレー管区副首相とソムキッド・タイ副首相がバガン=タイ直行便就航を示唆”

『タイの副首相ソムキッド・ジャトゥシーピタック氏がバガンを訪問、マンダレー管区副首相ゾーミン氏と会談を持ち、バガンとタイを結ぶ直行便就航に向けた話い合いがもたれた。また両国間の観光プロモーティングの協力を約束した』…というニュースです。

 

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※ソース:THE GLOBAL NEW LIGHT OF MYANMAR
http://www.globalnewlightofmyanmar.com/discuss-on-direct-f…/

 

さて、バガンの国際線乗り入れですが、昨年バンコクエアウェイズがバンコク⇔バガンの就航予定を組み込みましたが頓挫しました。理由は分かりませんが、路線図ではバンコク→ネピドー→バガンとなっていましたので、ネピドー線に搭乗するスーツ姿のビジネスマンと、その先のバガンまで行く短パン姿の観光客とのギャップがあったのかもしれません(笑)。

まあそれは冗談としても、ATR-72(ネピドー線はジェットではありません)の国際線での経由というのが航空会社にとってやりにくいのかもしれません。
いずれにしても、今回の話し合いは、タイトルこそバガン直行便となっていますが、あくまでアジェンダの1つに過ぎないと思います。

 

バガン直行便について、私なりに考えているのは、エアアジアは飛ばせません。なぜかというと、ジェット機しか持っておらず、現バガン・ニャウンウー空港はプロペラ機ATRまでの大きさしか発着できないからです。振動が遺跡に影響するということで、ATR-72でも悪影響がでるという人さえいます。
バガン観光にジェット機が飛行するようになるのは、おそらく戦時中に日本軍が使ってたパゴック旧空港を使うようになってからでしょう(15年後とか?)。

 

アウトバウンドが盛んになっている近隣の観光当局はそれまで待てないのでバガンに早く飛ばしたいと考えています。

いちばん簡単なのはチェンマイです。なんせヤンゴンより近いんですから(笑)。そうするとバンコクエアが一番手です。チェンマイは近隣諸国へのフライトも多いので使い勝手が良さそうですね(日本からは不便ですが)。次はルアンパバーンです。これもヤンゴンと同距離で近いです。でもプロペラ機を保有しているエアラインに限定されてしまうので、エアバスジェットしか持ってないシルクエアーなんかは飛ばせません。
AIR KBZが就航する可能性もありますが、集客力を考えるとバンコクエアしかないかもしれません。


当社のお客様の多くが、ヤンゴンスルーを考えられているようですので(笑)、私としても早く実現してほしいなと期待しています。
新着情報が入り次第お届けしたいと思います。

 

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地元への還元とは?

こんにちは。
JHCアンコールツアーの山本宗夫会長という方がいらっしゃいます。
カンボジア・シェムリアップで行われるこの人の誕生日会にはものすごい数のカンボジア人が参加したりするのですが、日本語を無料で学ばせてなおかつ日本に招聘し、(本当の意味での)研修を実施し体験させ、カンボジアへ送り返すなどということをずっとやっているすごい人です。アンコール遺跡観光の草莽期にカンボジアに会社を興した先駆者ですが、観光で会社が潤うと地元の若者に投資するなど地元への還元を重視し、それらはいまやシェムリアップの大きなホテルになったりしているのだそうです。
(私のような零細も含めて)海外に進出しようとするすべての事業体が見習うべき伝説の人といえますね。
ここから本文です。スミマセン…。

 

ヤンゴンプレス2月号掲載
バガン通信「地元への還元とは」

 

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バガンは2年ほど前から日本人にもよく知られた観光地となり、旅行客が急増しました。

バガンに限らずミャンマーの田舎では、元来つつましい生活を送ることをよしとする文化があるため、利益追求が目的となる“ビジネスをする“という行為はどちらかというと功徳にならないことなのかもしれません。観光地として発展が見込めても、商売をしているのは地主かヤンゴンなどのビジネスマンか、多少商才のある村のごく少数の人だけという気がします。

ですので、バガンの多くの人は相変わらずつつましい生活を送っているわけです。そうしてる間にこの地は大きな事業体や外国人にとって恰好の投資のターゲットになり、大きな波に飲み込まれてしまいます。バガンの人々にはそんな真似はできないし、それ以前にやろうとも思っていません。
ただ、今まで通りに仏の教えに基づいた信仰深い暮らしを守るだけです。

ところがその大きな波はそれさえも許してくれません。大家からある日突然、この土地は既に大きな外国のホテルグループに売却したから立ち退くように言われてしまいます。

困り果てた家族は、仕方なく近所に借家を探しますが、数年前から続く地価の高騰で、誰かに買われたままの土地はたくさんあるものの、自分たちに払える家賃の借家などなくなっていました。ローカルの商店には観光客が買い物に訪れるようになり、多少高くても買ってくれることに気づいた店主が増え、それにつれて物価が上がっていきました。英語などの外国語を話せるとそれだけでガイドになれるので、若い人たちの多くがガイドを目指すようになりました。その結果以前は助け合って暮らしていたこの村に貧富の差が生まれていきました。

追い出された家族にとっては、仏を拝む場所さえなくなったような心境になるのでした。

この話は実際に他国の観光地で起きてきた事実です。バガンの地価も高騰を続けています。私たち外国人にできることは、今まで繰り返し見てきた観光地化による弊害をなるべく食い止め、貴重な観光資源が「負の遺産」とならぬよう、地元の人達のことを最大限に考慮しながら発展を後押しすることではないでしょうか?

バガンは本来バガンの人たちの土地です。いつまでも人々が変わることなく仏を拝むことができるよう、我々はバガンの文化や伝統を尊重しながらパゴダを眺めていきたいものです。

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ミャンマー国内線にリコンファームは不要?

こんにちは。
昨年はミャンマー入国外国人数が減ったにも関わらずわたしの会社の発券枚数は前年度比で30%増しとなりまして、あれー本当に減ってるの?と首を傾げてるところなのですが、ミャンマー国内線情報を調べていると、驚くべき情報がありました。

 

それは、「ミャンマー国内線にリコンファームは不要」という大手代理店さんのヤンゴン支店の情報でした。
これは、すごいと思いました(笑)。

で、あまりにいい加減なこと言うなと思ったので、今日はサラトラベルのリコンファーム業務を少しだけご紹介いたします。

おそらく私がいちばん多くミャンマー国内線チケットを発券している日系の販売代理店ですが、まずはこれをご覧ください。

 

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最も信頼できるミャンマー国内線最大手のAIR KBZですが、このフライト変更メールがエアラインから届いたのは12月29日です。そしてフライトは12月31日です。2日後のフライトですよね?で、フライト情報を見ると、バガン(NYU)→マンダレー(MDL)となっています。つまり、この時点でお客さんは、日本を飛び立っている可能性が高いです。そしてメールを見られる環境にないかもしれません。
なぜなら、バガン発だからです。お客さんは、12月29日には、バガンか、ヤンゴンかヘーホーあたりにいるのではないかと思うわけです。少なくとも搭乗前日の30日はバガンを観光しているはずです。と、ここまで考えるのが販売代理店の務めです。

 

それで、変更内容ですが、以下のようになっています。

 

旧:31DEC K7239 NYU-MDL 0950/1020
新:31DEC K7262 NYU-MDL 0820/0850

 

年末年始は団体のブロックが多く、それを見込んで航空会社はフライト数を多くしているのですが、キャンセルとなると一斉に運航予定を変えます。それによって欠航やスキップを出すという機材調整を行います。

このパターンですと、お客さんはまず間違いなくフライトに乗れません。1時間30分も早くなっているからです。

 

私は29日にこのメールを受け取った時点で、お客さんの連絡先を確認、バガンのホテルを聞いていましたのでそこに連絡し変更内容をお伝えしました。
と同時に、メールでも変更で早くなっているので注意するよう連絡しました。

この変更の場合お客様に伝わったのでそれで終わりですが、もしご宿泊先を聞いていない場合などは、日本の携帯に電話します。

この変更は絶対にお客様に伝えなければ、搭乗に差し支えるケースです。

 

それで、年末年始とゴールデンウィークは、搭乗客が多いのでヤンゴンとバガンの両空港に空港係員を置いて、アシストさせているのですが、当社の搭乗客名簿を航空会社のものとつき合わせてダブルチェックするわけです。そして、万が一にもサラトラベルのお客さんが乗れないことがないように確認するわけです。

 

下のリストはその12月31日に使った当社の搭乗者名簿です。

※名前とPNR番号は消してあるので分かりませんが、前記のお客さんは太字にして係員に搭乗手続確認に特に注意が必要だと伝えます。

 

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この作業は膨大です。当然費用もかけています。でもこれをやらなければ、ミャンマー国内線は何があるか分からないと思います。このおかげで、お客様からは信頼頂いているのだと思っています。

 

さて、リコンファームが本当に必要か、4つほど具体例を挙げてみたいと思います(これから本題です 笑)。

 

※すべて事実です。嘘は書きません。

 

①発券済み確定予約のキャンセル

 

これはもう本当に勘弁です。
過去に大手のエアラインで1回ありました。
発券してチケットナンバーが出ているのにキャンセル扱いになっていました。
それで、後日エアラインにはどうしてこのようになったのか確認したところ、答えはシステムエラーだということでした。
ついでによくあるのか聞いたところ、時々あるというのです。
→ネームインでのリコンファームが絶対に必要!

 

②システム変更による確定予約の全キャンセル

 

2015年の話です。
6月にある航空会社が予約システムを変更、それ以降の予約をすべて取り消してしまうという事態がありました。驚きましたが、その時点でそのエアラインの発券済予約が30ほど(その年の年末年始も含めて)あったのですが本当に全部でした。

それですぐさま再予約を入れたのですが、これ直前だったらどうなったかと思うと鳥肌が立ちました。

 

③もっとも手強いシステムエラー

 

今年の正月のフライトでバガン(NYU)→ヤンゴン(RGN)の経由便の、経由地からヤンゴンのみが時刻変更となり早くなっていました。

私は1週間ぐらい前なんとなく時刻チェックをしていると(エアラインの報告が遅いのでシステム上の時刻をしょっちゅうモニタリングしています)、なんとそれは乗り継げない経由便となっていました。すぐにエアラインの予約課に確認すると、システムエラーだという答え。

それで乗り継げる便に変更しましたが、これ私が気づかなければどうなってたんだろうと。またこういうことは発券している他社さんでも同様に起こっているでしょうから、実際どういう状態になっているのか考えるとぞっとします。

 

④ミャンマー国内線では時刻が早くなることがある。

 

最初にお伝えした通り、ミャンマー国内線は早くなるのです。
1時間前チェックインが基本で、30分前チェックインカウンタークローズです。
ですので30分早くなる分にはぎりぎり間に合うことになります。
でも、ミャンマー国内線はもっと早くすることがあるのです。しかも前日にあったりするから怖いです。これでリコンファーム不要というのは無理があると思います。

 

あと、これまでほとんど書いたことがない話ですが、エアマンダレーが経営上の問題で全便欠航という事態を招いたのは2014年の年末年始でした。あのときは大変で、弊社では危なくて扱っていませんでしたが、FBページなどで呼びかけ、既約があった方の代替便を必死に探しました。

ここだけの話、あの頃怪文書が出回っていて、これは本当かどうか分からないけどこわいなと思っていました。それでニャウンウー空港カウンターからエアマンダレーのスタッフが消えたので、オフィスに電話しどうしたのか聞いたら、ヤンゴンの予約課とつながらないんですって。それで毎日毎日電話してどうなったかと聞いても、ニャウンウーオフィスのスタッフは不安で待つだけ。それが12月の初めだったと思います。

それで私は仲の良いホールセラーの予約課長に、「これはフライト止まるね」と言って同意されたために日本人で予約している人向けに注意喚起したわけです。

あれからまだ2年しか経っていないんですね。


話がそれましたが、私が思うに、「リコンファームは必要ない」と謳っているところは、面倒くさいのか、あるいはできる人がいないのではないかと思うのです。それほど大変な作業です。要するにリコンファーム代行をやろうと思ったら、年中無休で対応することになるので、現地旅行会社でやれるところはあまりないと思います。

私は以前、15分程度前後する変更はお客さんに伝えていませんでした。ただ、今はほぼすべての変更をお伝えするようにしています。これはもう日課ですので(笑)、サラトラベルが発券中止しない限りやめませんから。

 

わたしがリコンファーム絡みでスタッフに怒るとき、『うちはそこらのチケットショップじゃないんだから』とよく言います(笑)。そうなんです。
エアカンボーザが去年スペシャルレートをくれると言ったように、私の会社は正規代理店としてエアラインのサポート、お客さんを絶対に乗せるんだという気持ちでやっています(あ、そのスペシャルレートは縛りのある料金だったために断りましたが)。
そうなると、年に1回あるかないかのためにリコンファーム不要だなんて決して言えないと思うのです。

 

※危ない危ないとあおっているつもりはありません。誤解を招きましたら申し訳ありません。

 

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