バガン&ホイアン便り - ミャンマー・ベトナム観光 情報ブログ

ミャンマー&ベトナムにあるサラトラベルの情報発信ブログ

トリップアドバイザーのコメント操作とホテルの情報について

世界のホテルやエアラインのマイレージのお得情報に関する幅広い情報を提供しているLoyaltyLobbyさんが、トリップアドバイザーにコメントするとクレームが操作されることについて言及しています。

 

loyaltylobby.com



この人はカタール・ドーハの5つ星ホテルに宿泊した際に、深夜に間違ってスタッフが頼んでいないアイスバケツを持ってきたこと、ネットが悪かったこと、チェックアウトの際にスタッフに不手際があってカスタマーサービスにクレームを入れると言ったことが、まあ淡々と述べられています(この人はこのホテルグループのメンバーシップの最上級会員です)。
それに対して、トリップアドバイザーはガイダンスの規約をあげ、修正するように指摘します。これを受けて多少修正して星をひとつ下げたら、今度は削除警告が届いたということです。

この中で面白いのは、下方にある読者コメントで、多くの人がクレームを削除されたりした経験があると書いてあることです。

で、何を隠そうこの私もその一人なのですが(笑)、旅行会社の私も実際に泊まったことのあるホテルに50程度コメントを書いていますが、クレームを書いた1件について大幅にコメントが削られ、評価を勝手に最大の5にされてアップされていました(笑)。これには驚きましたが、トリップアドバイザーはこういうことをするんだなと思い諦めました。

私の実感としては、長文のクレームを書くと読む人に具体的な強いイメージを持たせてしまうのか、トリップアドバイザーが嫌がる傾向にあるようなんです。これは当然かもしれませんが、その文章を読んだ人のほとんどが泊まる気が失せてしまいますよね。

これはトリップアドバイザーが宿泊予約に手を出してから顕著になったと思いますが、以前も書きましたが営利企業なのでB TO Bとして取引先の悪口は載せられないとなるのは当たりまえかもしれません。

現在ネット上にあふれる多くの情報のうち、検索上位にくるのはこういった誘導サイトになっている現状では本当の情報を得るのは難しいと思います。トリップアドバイザーだって、最初はただの口コミサイトだったのに、こうやって営利目的に転換してしまうというのはIT系サイトのほとんどがそうですからね。
あと感じますのが、ホテル宿泊でいえば、本来予算やクラス、目的によって分けられるべきものをいっしょくたにして紹介してしまっているのでどこを選べばいいのか分からなくなってしまうということです。


ではじゃあどこの情報を信じればいいのかとなりますが、これについて現地旅行社の私はよく考えます。

私が参考にするのは出張族のビジネスマンの方の宿泊記などです。はっきり言って、海外の都市部のホテル情報でもっとも知識があるのはフリークエントトラベラーのビジネスマンでしょう。この人たちはコスパの良い予算に合わせた宿泊施設の情報はすさまじく持っています。ですのでそういう方のブログを読むと有益かと思います。逆にリゾート地となると難しいところですが、やはり一般の方の口コミを集めて検討するというほかないのではないでしょうか?

私はこの情報過多の現在、本屋にいってるるぶなどの情報誌を改めて読むというのも有効かと思います。なぜかというと、これらの情報誌は読者が何を求めているかという視点があるからです。このプロの目は、たとえば観光にどこに行くかという点においても優れていて、るるぶがはじめてバガンを取材して掲載したときも、私がお客さんに見てほしいと思っていたものと符合するようにうまく取り上げていたので、さすがだなと思ったものです。

さて長くなりましたが、最終的にはトリップアドバイザーやアゴダなどを参考にしつつ、るるぶや地球の歩き方や、個人の方のブログの意見を取り入れて決める、つまり時間をかけて決めましょうということです。
あれ、オチませんでした?ここまで書いておいてすみません。。。

 

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ランナー朝のこと

タイ・チェンマイに13世紀興った王朝にランナー王朝があります。
16世紀にビルマに併合されますが、その間スコータイやアユタヤとは異なる文化圏をつくり、仏教保護に努め繁栄をきわめました。

 

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バガン王朝時代に描かれたビルマ語の石碑がチェンマイで出土していることからも、この地は11世紀バガンの一部でした。ランナー朝が勃興した時期もバガンが滅亡したのと同時期ですので、それを機に独立したと考えられます。

 

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いまではミャンマーとタイの国境と民族の違いから研究自体が別になされていますが、多重層のパゴダといい、ビルマ文字と瓜ふたつのランナー文字といい(実際音韻はほぼ一致しています)、突然滅んだバガン王朝の僧侶たちの行きついた先はランナー朝だったのかもしれないなと、またひとつロマンを感じさせる場所です。
ちなみに、バガンからチェンマイに行くのは、ヤンゴンに行くのとほぼ同じ距離ですから、当然といったら当然かもしれませんね。

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有名なゴールデンバガンレストランに行ってみた!

こんにちは。
今日は番外編です(笑)。
久々に仕事のため日本に一時帰国したので、アンアンやHanako、ポパイなど有名雑誌には取材を受けるほど有名な「ゴールデンバガンレストラン」にお邪魔してきました。

 

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ここはシャン出身のご夫婦が切り盛りするミャンマー料理レストランですが、非常に人気が高く予約でいっぱいとなる日もけっこうあるそうです。
曙橋など3つの駅の中間にありますが私は四谷三丁目から行きました(徒歩7分ぐらいでしょうか)。

 

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私が注文したのは3つ、大人気のひよこ豆チャーハン、シャンの豚肉のソーセージ、豚肉と高菜の甘酢煮込みです。

 

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シャン料理はもともと日本人にとって食べやすい味なのですが、こちらでは本当に日本人好みの家庭料理といった感じで美味しかったです。
私はミャンマービールを頂いておりましたので、特に豚肉のソーセージはおつまみにちょうど良かったです。

 

それから、いまやプレミアが付いてしまったレッドマウンテン(シャン州ワイン)も時々入荷するそうですので、もしあったら飲んでみては如何でしょうか?

 

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奥様のモモさんはもともとガイドさんだったこともあって、いろいろな話に精通しています。その人柄といいお話といい一度会っただけでミャンマーが好きになるような存在かもしれませんね。
ご主人も仕事熱心なおだやかな方で本当に良いお店だと思いました。また帰国する際には寄らせてもらいたいと思います。


■■ゴールデンバガンレストラン■■
住所:新宿区富久町8-20 カーサ富久町 1F
電話:03-6380-5752
最寄り駅: 曙橋駅などから徒歩約5分
営業時間:昼 11:30~14:30夜 17:00~22:00

 

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ダマヤンジーの怪 (終)相思相愛の千年

スリランカのポロンナルワを見ると、当時のシンハラ王朝が仏教修学の再興をもっとも重要だと位置づけ再建していったことが読み取れます。つまり、バガンやモンに広がった上座部の教義がハナレていってしまうことに強い危機感を抱き、復古主義的に大寺派を採択していったのだと思っています。今に残る膨大な数の僧院の柱を見ていると、バガンの軍事力に頼った若いシンハラ王のみなぎる意志が伝わってくるような気がするのです。

 

ヤンゴンプレス7月号掲載・バガン通信
バガン最大のミステリー・ダマヤンジーの怪

(終)相思相愛の千年

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前回、アノーヤター王時代にスリランカ仏教を復活させたのは、バガン王朝の使命として行われたとお伝えしました。しかもスリランカ側がそう認識しているというのがすごいです。周辺諸国がスリランカ仏教を守ることを使命だと考えていたことは、その後何度も繰り返しビルマやタイから教義の再注入が行われていることからも明らかです。

セイロン島は小さな島国であり、また西洋とアジアを結ぶ航路の要衝にあります。そのため度々列強の侵略にあっていますが、スリランカも上座部を信仰する周辺国もそれを認知していたのだと思います。そうでなければ、ビルマにしたら自国に教派としての主導権を移せるにも関わらずそうはせず、わざわざ“どうせまた侵攻を許すであろう”小さな島国の仏教を復活させようとは、仏教の将来を考えても効率の悪いことだと思います。それでもビルマやタイがスリランカ仏教の復興にこだわってきたのは、アショーカ王の伝えた仏教最重要の聖地であるという崇敬の想いと、釈迦のオリジナルの仏歯という神器が存在したことが大きいのではないかと思います。

話を戻しますと、1170年ダマヤンジー寺院はスリランカ王パラクラマバーフ1世の攻撃により主を失い、いわば負の遺産としてビルマ史に名を刻んでしまいます。そのため今でも幽霊が出るという伝説がまことしやかに信じられているわけです。
その後1180年にスリランカに留学していた学僧サパダが帰国、各国の修学僧とともにバガンで大寺派が正統と唱えその普及に努め、バガン仏教改革ともいえる論争を巻き起こしました。論争自体は200年続きましたが、バガン仏教界がそれを受け入れたということは、やはり聖地スリランカを宗主と仰いでいたからなのではないかと思います。

現在のスリランカ仏教の主要二大宗派は、アマラプラ派とアユタヤ派です。これは16世紀にセイロン島が植民地になった後、ビルマ・コンバウン王朝時代とタイ・アユタヤ王朝時代に伝わったものです。当然もとをたどると12世紀のスリランカ大寺派です。ですが、スリランカ仏教が衰退して、ビルマとタイの尽力で復興したものが現在まで続いているというのはある意味驚嘆に値します。

なんだか聞いたような話ですよね。そう、バガン王朝がシンハラ仏教を復活させたのと同じことがここでも起こっているのです。

以上のように上座部史を眺めてみると、ダマヤンジーの変は、おそらくはスリランカが起こした内政干渉の暗殺事件であったと思いますし、それによってバガン仏教が大きく転換したのも事実でしょう。ただ、こうやって上座部の内面を覗いてみると、それはスリランカの意思ではなくて、本当はバガンの求めたことなのかもしれないと思えてならないのです。

現在でも上座部でもっとも深い信仰を持つミャンマーとスリランカ、両国ともこれまで述べてきたような上座部(大寺派)草莽期の歴史と絆ははるか昔に忘れてしまったはずです。ところが不思議なことに、お互いにその国名を言うと、「ああ、素晴らしい国だ」とほぼ全員が口にするのです。私は、この理屈を超えた両国の相愛の思いに驚くとともに、アショーカ王の伝えた美しいこの信仰が、時代の移ろいというだけで決して廃れないよう、これからも外から応援していきたいなと強く思うのです。

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バガン空港からの送迎は必要か?

こんにちは。
現地旅行社がこういうこと言っちゃっていいのかどうか知りませんが(笑)、国内線でバガン・ニャウンウー空港に到着したら、ホテルまではとりあえずタクシーで行けばいいと思うんです(言っちゃった 笑)


なぜかというと…。
・バガンのタクシー運転手は荒い運転の人が少ない。
・送迎料金が均一 ※ニューバガンまで7000KS,オールドバガンまで6000KS,ニャウンウーまで5000KS
・年末年始などの超ピークシーズン以外でタクシーがつかまらないというのをあまり見たことがない
・ほかに手段がない…
からです。

わたしの会社ではそもそも空港送迎という手配を行っていません(ツアーを除く)が、上記の理由からです。つまり、バガンは安全でタクシー運転手にホテルまで連れて行ってもらう程度だったら問題ないのです。
どこかのサイトで12ドルで手配しているのを見ましたが、現地の私からすると、うーんこれは不要だと思ってしまいました。

ついでながら、流しのタクシーは非常に少ないので、ホテル→空港までの送迎の場合は、ホテルに予約されるなど手配が必要となります。

あと、今回送迎ならタクシーで十分だと言いましたが、送迎以外の観光などは交渉となりますので、その辺は各自されてください。

ちなみに関係ありませんが、ニューバガンまでがいちばん高いんですが、現在空港からいちばん遠いのはオールドバガンのはずです。料金設定が全然変わってなくて、幹線道路がニューバガンまで伸びる前のままなんですね。いつまでこれでやるのかなと思いますが(笑)。

どうぞ良いご旅行となるよう祈願しております。

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ダマヤンジーの怪 (3)ローカナンダの仏歯

バガンのローカナンダになぜ仏歯のレプリカがあるのか?
それを考えると、上座部におけるバガンの重要性というものがはっきりと分かるのです。バガンとスリランカ・ポロンナルワの共通点は、ずばり時代がまったく同じであり、世界中でたった2つしかない11世紀の上座部遺跡なのです。
歴史のロマンを感じるとき、バガンとポロンナルワに両方行くならば、きっとそのロマンが3重にも4重にも感じられることでしょう。

ヤンゴンプレス6月号掲載・バガン通信

バガン最大のミステリー・ダマヤンジーの怪

(3)ローカナンダの仏歯

 

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キャンディ・仏歯寺の舎利堂

 

スリランカの仏教にとってもっとも大事なもののひとつに仏歯があります。
なにしろ釈迦のオリジナルの歯だとされるものは世界にこれしかないわけです。
仏歯を守るためにシンハラ王朝は何度も遷都し、現在旧都キャンディの仏歯寺に納められています。
そのレプリカがバガンのローカナンダパヤーにある事実はあまり知られていません。
今日はその話をしたいと思います。

ところで、バガン朝を興したアノーヤター王ですが、昔はアヌルッダ(ANURUDDHA)と呼ばれていました。
そして、当時衰退していたスリランカ仏教の最後の都がアヌラダ=プラ(ANURADHA=PURA)なのです。
誰も指摘していませんが、スリランカの旧都名とそれを援けたバガン王の名が同じというのは偶然だと思えません。

11世紀に衰退したスリランカ仏教ですが、当時上座部の高僧がセイロン島にたった4人になってしまったという記述があることからも、ほぼ壊滅状態でした。
その後復活してから都を置いたポロンナルワには、その経緯について次のように書かれています。

チョーラ朝の侵略を受け国土が4分の1になりながらも、ヴィジャヤバーフ1世は復活ののろしを挙げ軍勢は勢力を強めていた。そんなとき、僧侶のひとりがこの王家の血を引く若者に、国王の座についてほしいと嘆願した。ヴィジャヤバーフ1世はこれを受けシンハラ王朝の国王となりセイロン島統一に向けて動きだしたのである。

そして、その後の仏教の復活について次のように記述されています。

“王はラーマナーまたはアラマナーと呼ばれる国の僧侶たちを招聘し仏教を復興させ、またその国の王はポロンナルワの僧院に3度寄進し、年齢と同じ金額の寄付をした”

スリランカ考古庁は、注釈としてラーマナー、アラマナーとはビルマだとしていますし、スリランカ史家の間でも僧侶を送ってきた国がバガンであるというのは定説です。ちなみに、バガンの空港寄りにあるパヤトンズ遺跡近くのミンナントゥ村では、最近まで遺跡周辺のことをアルマナーと呼んでいました。

さらに驚くことに、ポロンナルワにある国立博物館には、スリランカ仏教を復活させることは、「ビルマの使命」として行われたと書かれています。
つまり、現在スリランカ側の歴史認識として、バガンが主導してスリランカ仏教を復活させたとされているわけです。

 

 

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センターポイントヤンゴンとマンダレーヒルリゾートがアコーホテルズに

こんにちは。

久々に大きなニュースが飛び込んできました。

ミャンマータイムズなどは3月に報じていましたが、ノボテルやソフィテルを運営するアコーホテルズがミャンマーのLP HOLDINGとパートナーシップを結び、ヤンゴン市内中心部にあるセンターポイントをプルマンヤンゴンとして、マンダレーリゾートをメルキュールとMギャラリーにそれぞれ改装し開業すると発表しました。

 

ソース:トラベルデイリーメディア

http://www.traveldailymedia.com/252758/accorhotels-adds-trio-myanmar/

 

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マンダレーヒルリゾートは、スパやバーの雰囲気が非常によく、山側・王宮側のいずれの景色も楽しめる人気のホテルです。アコーグループになることでさらにサービスが改善されることが期待されます。

またプルマンヤンゴンとなるセンターポイントですが、ロケーションも抜群で、その上アコーホテルズの中でもベネフィットの多いプルマンとなるということは、ミニバー無料とか充実したクラブラウンジとか期待できそうですね。

いずれも価格帯が非常に気になるところですね。

 

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