バガン&ホイアン便り - ミャンマー・ベトナム観光 情報ブログ

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ANAの新会社アジアン・ブルーが国内線参入か?

ANAが昨年ミャンマー発着の近距離路線就航に向けて設立した新航空会社アジアンブルーが、ミャンマー国内線に参入するのではないかという情報が運輸省関係者から入ってきました。

 

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ミャンマー国内線の運航は外資規制されているので現段階で外国企業が就航することはできませんが、ASEANの枠組みで考えれば航空自由化の流れになっていますのでいずれ開放されることになるでしょう。


しかし2016年にバガンに訪れた外国人が28万人で、ミャンマー人も含めて15万人ほどしか空路を利用していない国内線需要の中で、どれだけ運航計画を周到に練っても現状として少ない搭乗客の奪い合いにしかならないのではないでしょうか。


ANAがやるのであれば、まず日本で観光プロモーションを大々的にやって頂いて、日本の代理店さんももっとツアーをつくってくれないとあまり意味がないのではないかと思います。今年は去年より日本からのツアー客少ないですよ。


あと、最近の傾向として航空会社のオンライン予約化が浸透してきて、グーグルなんかも時刻表載せたりしていますので、アジア(特に日本)市場を重視したようなサイトのANAさんでどこまで欧米マーケットを獲得できるかでしょうか。

ANAが国内線就航すると、JALUXがマンダレー空港を運営しているだけにJALも動いてくるかもしれませんし、近隣のエアラインも一気に参入(というか国外からの直行便就航)してくるでしょうからアジア観光にとっては面白い流れになりそうですね。

ただもう一点、ミャンマーが民主化して経済活動が自由になってすぐ、こういう流れで外資が次々に参入すると、当然経験の差は歴然としているため外国のエアラインが圧倒的に勝つでしょう。でもそれって本当にミャンマーのためになるんだろうかという疑問がふとわいてきます。地場産業を守るために外資規制があるのだから、現地企業が未成熟なうちに同じ土俵にあげてしまうのはちょっとかわいそうな気がしてきます。

 

※前回頓挫したアジアン・ウイングスへの出資と異なり、今回は合弁といっても航空関連でない企業との合弁ですからANAが飛ばすための会社といえると思います。アジアン・ウイングスとのときから計画していたのだとすると、なかなか巧みですね(笑)。

 

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