バガン&ホイアン便り - ミャンマー・ベトナム観光 情報ブログ

ミャンマー&ベトナムにあるサラトラベルの情報発信ブログ

ウィン・ミン前下院議長が次期大統領候補に選出

突然のティンチョー大統領の辞任に伴うミャンマー次期大統領選出への手続きの一環として実施された副大統領選出投票において、前下院議長の国民民主連盟(NLD)のウィン・ミン氏が連邦団結発展党(USDP)のタウン・エイ氏を273対27の圧倒的大差で破り選出されたと、イラワジ紙など国内外各紙が報じています。


ソース:

www.irrawaddy.com

 

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これを受けて来週副大統領3氏の中から大統領が選ばれることになります。
弁護士出身のウィン・ミン氏は昨年訪日の際に安倍総理を表敬訪問するなど日本とも関係が深い人物で、軍事政権時代には民主化運動に参加して政治犯として収監された履歴も持ちます。

残る大統領候補は、第1副大統領のミンスエ氏と第2副大統領のヘンリー・バンティオ氏で共に2016年から副大統領を務めています。ミンスエ氏は軍出身、一方ヘンリー氏はチン族のキリスト教徒であり、今回の圧倒的勝利劇からも現体制の持続を望む人々のウィン・ミン氏への期待の高さを感じます。

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速報★エアアジアがミャンマー進出!合弁会社設立へ

マレーシアの格安航空会社エアアジアのCEOトニー・フェルナンデス氏が19日ロイター紙とのインタビューの中で、ミャンマーにおける航空参入のために可能性のあるパートナーと交渉していると発言したと、一般紙イラワジ紙が伝えています。

ソース:

www.irrawaddy.com

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エアアジアは現在本拠地となるマレーシアの他にインド、インドネシア、フィリピン、日本、タイに進出、今後は中国やベトナムにも参入を予定しているとしています。

また同氏はシドニーにてミャンマーで航空会社を保有する人物と接触したことを明かし、既に交渉が進展していることを示唆しています。

さすがはエアアジアですね。ミャンマーとベトナムに進出すれば東南アジアはほぼすべて網羅することになります。そしてミャンマー国内線に参入することになるでしょうから、ミャンマー旅行もずいぶん変わっていくでしょう。

さて、問題はどことジョイントベンチャーを組むのかという話ですが、現在運航停止しているエアバガンや度々経営上の問題を起こしているエアマンダレー、アジアンウイングスあたりが有力でしょうか?でも実質AIR KBZ以外はまともに運航計画が立てられていないので、どこにも可能性があるような気はいたします(笑)。ただそうなると、これまで国内各社が1から培ってきた努力もむなしく、力関係は一気に逆転されるでしょうから少し残念でもあります。

先日航空局がバガンやガパリ、インレー各空港の国際線乗り入れについて言及しましたが、今後直行便の就航が加速していくかもしれませんね。
いずれにしても観光にとっては大きく前進することになります。非常に楽しみですね。

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東南アジアの獅子像を集めてみた

東アジアに多くある獅子ですが、東南アジアにも多く存在します。

紀元前につくられたとされるアショーカの獅子柱頭が現存していますので、仏教施設にある獅子像がインドから伝わったことは確かでしょうが、各国で少しずつ異なっているのが面白いです。



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バガンの古写真に残る獅子はいつつくられたものかは分かりません。比較的新しいものだと思います。


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ヤンゴンのガタジーパゴダです。


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チャウセー・タモテシンピンシュエグジーにある11世紀の獅子です。


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インドネシア・プランバナン寺院にあるもの。魑魅魍魎のたぐいですねこれは。。


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一方すぐ近くにあるボロブドゥールの獅子はきわめてまとも


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ルアンパバーンの獅子はややユーモラスでかわいいです


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シンハの本場タイですが、古いシンハは少ないです。アユタヤにはあります。


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スリランカ・ポロンナルワ遺跡の獅子です。こうやってみるとボロブドゥールのものに似てます。

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こちらはスリランカ・ヤーパフワ遺跡の獅子。尻尾がくりんとなっていてかわいい


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カンボジア・プレアビヒアの獅子像。長い階段を見下ろしています。


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これもカンボジア・サンボープレイクックのもの。非常に立派です。


以上です。

こうやって見ますと、実は昔の上座部仏教には寺院守護としての獅子像は少なく、逆にサンボープレイクック(大乗)、ボロブドゥール(大乗)、プランバナン(ヒンドゥー)と大乗仏教やヒンドゥー教で発展してきたように思えます。特に最後のサンボーのものはすごく立派でリアリティがあり、ライオンの姿がはっきりしていますのでインドから直接伝わったのかもしれません。

また、プランバナン寺院の理解不能なやつ(笑)以外は、各国とも可愛くデフォルメされているものが多いので、昔の方がシンハは身近な存在だったのかもしれませんね。

 

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ミャンマー新観光法で“民泊”が実現か

新観光法施行後に、地方における民泊が許可される見通しだとミャンマータイムスが報じています。

www.mmtimes.com

 

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もし実現したら、湖上の村ステイなんてのは人気必至でしょう


この記事によりますと、観光省広報は「1993年に施行された現行法では、観光省はホテル・ゲストハウス・旅行会社・ツアーガイドの4種しかライセンスを発行することができなかったが、地方政府の協力によって、ホームステイ(民泊)やスパその他の観光関連ビジネスも加えられる必要がある」と語っています。

これは隣国のタイの観光発展やASEANの基本方針として、民泊が観光プロダクトとして認められていることを受けたもので、5月に行われるミャンマー観光協議会で議論されるだろうとしています。

さて、民泊がどの地域で認められるのかはわかっていませんが、現在入管の在住者に対する報告義務などが非常に厳しいので、個人的にはその辺が緩和されるとうれしいです(笑)。

観光という意味では、たとえば小さなアパート経営者や、ガイドなどが直接部屋を提供できるかもしれないと考えると、ツアーの幅が増えるでしょうし、その反面いい加減なホストにあたるとこれまた大変でしょうから、一長一短でしょうか。
私としては宿泊施設が増えることで、高飛車だったホテルが優しくなってくれることを期待したいと思います(笑)。あれ、ぐちになってますか?はは

 

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ボラカイ島の閉鎖を審議

その後閉鎖が決定しています。
続報↓

saratravel.hatenablog.com

 

フィリピンにある世界的なビーチリゾート・ボラカイ島の環境保護対策が、フィリピン上院公聴会で議論され、2ヶ月間島を閉鎖することも議題にのぼったということです。

アジアの観光問題を取り扱うTTG ASIAウェブ版でも早速取り上げられていて、「閉鎖となれば、国の産業としてのイメージや雇用、経済の各方面において深刻な悪影響を与える可能性がある」と指摘する声を掲載しています。

ソース:
Two-month closure of Boracay threatens livelihoods, decries trade | TTG Asia

 

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ですが、ボラカイ島もかつては今のミャンマー・ガパリのようにのんびりした田舎のスーパービーチだったわけですが、その後急速に開発が進み、ホテルが林立する一大リゾート地になってしまいました。数年前に上空から写した空撮写真を見たことがありますが、明らかに汚水が沖を流れている色をしていて、ぎょっとしたものです。どのような判断が下るか非常に興味深いところですが、長期的な観点で考えるとどこかで歯止めをかける勇気も必要なのかもしれません。

ちなみに、バガンでも現在ほとんどのパゴダで登楼できなくなっています。今後どうなるか分かりません。あのパゴダの上からの絶景は世界でも稀有なすごい景色なので本当に残念ですが、パゴダは何百人も同時に登るべきものではないと言われたら、確かにその通りなのかもしれません。

余談ですが、中国の西安にある秦の始皇帝陵には、司馬遷が記述した「水銀でできた地下河川」が実際にあると考えられています。ですが、中国当局は、現在の技術でそれを掘り返し、もし貴重な遺産を破壊するなど取り返しのつかない被害を与えてしまったなら、文化遺産に対する重大な損失であり、それよりは何もしない方がよいという結論で、21世紀になっても発掘計画すら立てられていないのです。
この考えはあらゆる資源すべてのことに当てはまるかもしれませんが、日本でも以前白骨温泉の偽装問題などがあったように、利益追求の中に貴重な観光資源を守るという観点がなければ、美しいものはどんどん壊れてしまうような気がしてなりません。

※今回は笑えない話ですみません。。

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バガン・ニャウンウー空港国際線乗り入れを正式に認可

何度かお伝えしたバガン・ニャウンウー空港の国際線乗り入れについてですが、ミャンマー航空局が正式に認可したと、ミャンマー紙大手のミャンマータイムスが報じています。

www.mmtimes.com

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この中で航空局副局長のYE HTUT AUNG氏は、ヘーホー,バガン(ニャウンウー),ガパリ(サンドウェー)の各空港への外国からの直接乗り入れを、拡張工事後に認めると語ったということです。

ヘーホーとガパリにつきましてはどのような計画なのか発表されていませんが、バガン空港については昨年日本政府が4200万米ドルを援助して滑走路の拡張工事を行うと報じられていますので早く進むものと思われます。

これは2019年に予定されるバガン遺跡のユネスコ世界遺産登録に向けて、その前に国際線発着を可能にするという方針に基づくものと思われ、現地調査も行っていますが乗り入れを前提とする調査であるといえると思います。

ちなみにバガン遺跡への国際線乗り入れについては、旧パゴック空港を再利用する検討もなされたようですが、結果的にはバガン現空港を拡張する方が早いと判断された模様です。
またタイの報道では、ミャンマー政府はバンコクエアウェイズにタイ以外の国からの直行便就航を打診したものの、バンコクからでないと飛ばさないと回答されたということで、それも影響したのかもしれません。

なお、これまでの各報道でバガン直行便を予定している(または、していた)航空会社は以下の通りです。

シルクエア:シンガポール
バンコクエア:バンコク/チェンマイ
エアアジア:クアラルンプール/バンコク
ラオス航空:ルアンパバーン/ビエンチャン
ミャンマーナショナル:シェムリアップ他
ミャンマー国際航空:未定

工事をするのが日本ということになりますと進捗も早いでしょうし、2019年までには間に合うのではと思います。
ただバガン・ニャウンウー空港は遺跡に近すぎてジェット機材が発着できなかったわけですから、同時にパゴック空港などを整備して数年後には移転させる計画なのではないかと思います。
いずれにしてもJALのホームページにバガンと表示されるのかと思うと今から非常に楽しみです(ANAは…エアカンボーザとコードシェアでも組んだらどうでしょうか?笑)。

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メイッティーラで大量のピューコインが発見される

バガン近郊の町メイッティーラで224枚ものピューコインが発見されたとMyanmar Digital Newsが報じています。

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ピューコインはバガン王朝の前時代であるピュー王朝時代に使用されていて東南アジア各国で見つかっていることと、これがビルマ族のバガン時代には使用された形跡がないことが大きな謎とされています。

メイッティーラはバガンと目と鼻の先ですので、今回の発見で何か重要な史実が明らかになるのではないかと期待しているところです。
もしかしたらビルマ族の起源も関わってくるかもしれませんね。非常に楽しみです。


ソース:The Global News Light of Myanmar
http://www.globalnewlightofmyanmar.com/ancient-silver-coins-discovered-wundwin-township/

 

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