バガンフリーバス休止について地元紙でJICAが反論
”バガン遺跡保護区域でのフリーバス運行の試みは地元住民の反対にあいわずか5日間で休止となった”
ミャンマー有力紙のミャンマータイムスは早くもこのニュースを伝えています。
「バガンを訪れる観光客はまもなく急増するであろう。そのため我々は国内旅行客と外国人観光客の双方にとって便利な交通手段を提供する目的でフリーバスのテスト運行を行った。しかし、何人かの地元住民に反対された。彼らはそれによって彼らの事業(タクシービジネス)に影響を及ぼすことをおそれたのだ。…(後略)」
JICA同プロジェクトのU HAN NYUNT氏は続いて、試験運行中は無料だが定期運行となった場合にはしかるべき運賃を取ると説明しています。
記者は淡々とレポートしていますが、記事の最後では馬車の馬子のコメントとして、「この(JICA)プロジェクトについては政府が決めたことなので何も言うことはできない。ただ、私たちにとっては稼ぎが悪くなることにしかならない」としめくくっています。
またあんまり言うと怒られてしまいますのでやめておきますが、少なくともこのフリーバス構想は、JICAのプロジェクトでなかったら誰も賛成しなかったであろうことは確かです。そしてバガンはコンサバティブなところなので、あまり外人が口を出してはいけないような気がするのです。上から目線の一方的な態度では、地元にとっては“説経のスピーカーのコンセントを抜いた欧米人”と変わらなくなってしまうのではないでしょうか。
ソース:MYANMAR TIMES - Bus trial cut short in Bagan