バガン&ホイアン便り - ミャンマー・ベトナム観光 情報ブログ

ミャンマー&ベトナムにあるサラトラベルの情報発信ブログ

ミャンマーはアジアからの観光客を重視、来年初頭までに50~60%回復目標

現時点で国際線の離着陸禁止措置が6月30日まで延長されているミャンマーですが、観光省の当局者が「インドシナ諸国からの地域観光回復後、日本と中国からの観光客受入れ再開によって2021年初頭には50~60%まで回復できると期待している」と述べたと、新華社通信が伝えています。

www.xinhuanet.com

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©サラトラベルミャンマー



この記事の中で、観光省は先日発表された観光再開計画に基づき再開される国内旅行によって観光収入の20~25%を回復させたいと語ったということです。
これに従い観光省と宗教文化省はパゴダや寺院、観光施設をまもなく開放するのだそうです。

その間、今年後半には近隣諸国とのトラベルバブルによって、カンボジア、ラオス、ベトナム、タイなどからの地域観光を再開、その後日本や中国からの観光客受入れによって来年初頭には50~60%回復するだろうとしています。

一方アジア圏以外の観光についてはまだ時間がかかり、80~90%まで回復するのは2022年はじめまでかかるだろうということです。さらに旅行会社経営者の話として、アウトバウンド(ミャンマー人の海外旅行)は見通しが立たないという談話も伝えています。

さて、少しずつ政府の方針が見えてきましたが、ポストコロナの国際観光の流れとして、やはりアジアはアジア、ヨーロッパはヨーロッパという近距離の旅行からリスタートさせていくことがわかります。そしてその中で、後発国の多い東南アジア各国としては日本が観光再興のキーポイントになっているようです。

ただ、手探りの経済再開であることに変わりなく、今後順調に進んでいくのか注視していかなければいけないわけですが、特に周辺諸国の地域観光となりますと、カンボジアはハードルの高い入国制限を敷いていますし、タイも慎重です。ミャンマーがインバウンドを当面重視するのであれば、インドシナ諸国のどこから観光客が来るのか考えますと、予想を下回る可能性が高いのではないかと思います。

また国内観光も一応再開にはこぎつけましたが、今朝の国営紙を見ますと長距離バスの利用者数が相当少ないようです。ステイホームと命令してその後解除しただけでは元に戻りませんので、やはり景気づけが必要なのではないでしょうか。あるいは、政府もその辺はよく承知していて、計画の前倒しも検討するのかもしれませんね。

タイが観光客の数や層をしぼるという方針を打ち出したようですが、ビジネス利用者の出入国は良いとして、観光客の渡航・入国制限をどうするか、ここがもっとも頭を悩ませる部分なんでしょうね。現時点で具体的な入国条件を示しているのはスリランカだけですので、これから入国制限緩和、直行便再開、入国条件の明確化をした順に観光客が戻っていくことになるのではないでしょうか。



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チャイナエアライン、6月22日からオンラインチェックインを義務づけ

※現時点で国際線搭乗に適用されるかどうかの記述が見当たりませんのでご注意ください。

新型コロナ対策が功を奏し既に国内観光が順調に再開している台湾ですが、昨日6月19日チャイナエアライン(CI)は、6月22日からフライト搭乗時には全面的にオンラインチェックインを利用するよう呼びかける告知を出しています。

※チャイナエアライン告知(中文)

www.china-airlines.com


※台湾英字新聞記事(英文)

www.taiwannews.com.tw

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英語版では見当たりませんので、これが国際線に適用されるものかどうか現時点でわかりませんが、同エアラインによると新型コロナ感染対策の一環として、6月22日からすべての搭乗客は同社ウェブサイトまたはスマホアプリ(iOS/Android)上において、フライト時刻の48時間前から80分前までにオンラインチェックインによる搭乗手続きを行うよう通知しています。

またこれにより、国内空港に設置されているセルフチェックイン用キヨスクは使用不可となるということです。
ただし、例外的にサポートが必要な人向けに地上職員が搭乗手続きを行うこともできるとしています。

さて、ウェブチェックインですが、日本ではかなり浸透しているのであまり抵抗はないと思いますが、たとえば搭乗手続きの際にしか座席が指定できないとか、別切りの乗継便があるとかいうケースではどうするのかという疑問はわきます。ミャンマー国内線なども、ミャンマー国際航空(MAI)が設定しているヤンゴン⇔マンダレー線のジェット機材のフライトなどは、ビジネスクラスであってもチェックインカウンターでないと座席指定ができませんし、指定どころか自由席のフライトですら国内線にはありますので、この際全部変えてしまえと思ったりします(システムは各社とも海外のものを使用しているので、やるかやらないかだけの問題です)。

台湾は国内の市中感染をかなり早い時期からゼロにしてきましたし、感染防止対策の模範といえる施策でもって抑え込んできましたので、それだけに海外からの旅行者をどうやって受け入れるのか、特に旅行日数の短い日本人の入国制限緩和がどのようなものになるか非常に興味深いところです。



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ミャンマー国際線乗入れ開始は7月1日、日本人観光客は9月にも受入れ再開予定

国際線の乗り入れ禁止が続いているミャンマーですが、東南アジアの観光関連メディア TTR WEEKLYは、「政府の信頼できる情報筋によると、国際線離着陸は、7月1日からゴーサインが出るようだ」と再開される見込みであることを伝えています。

※ソース:

www.ttrweekly.com

f:id:saratravel:20200618092817j:plain©サラトラベルミャンマー



お伝えしたようにミャンマー観光業復興にあたり、政府は3段階の再開計画を発表していますが、この記事では7月中に国内旅行再開、8月までに近隣諸国(カンボジア・ラオス・ベトナム ※タイを含む情報もあり)からの観光客受入れ、9月までに航空網の再開またはトラベルバブルの二国間協定により日本・中国・韓国からの旅行客を受け入れるだろうとしています。

一方、新型コロナ感染症対策本部は6月中はヤンゴンの夜間外出禁止令を含む厳格な感染防止措置は続けられるだろうと述べています。

さて、具体的に8月から近隣の国からの旅行者受入れ、9月からは日中韓の観光客を受け入れると書かれていますので、この予定通りに進むとするとかなりスピーディーに展開することになるかもしれません。

それで入国制限がどうなるかが問題ですが、入国後の隔離があれば誰も観光しませんのでなくなることが前提として、PCR検査の擬陽性が1%もあることを考えますと、日本は陰性証明もやりたくないでしょうから、このまま小康状態が続けばANAの直行便利用者に限り不要ですとかならないかなと思います。

カンボジアが絶望的な入国条件を設定しましたが、同じフライトの搭乗客に陽性がでた場合、全員隔離となりますが、自己負担は1000ドルを超えるそうですよ。私は観光業者ですので、シェムリアップの6号線沿いとかゴーストタウンになるんじゃないかと心配しますが、北京のクラスターを見ると、これはもうコロナは風邪だとみんなが思いこんだ方が早いと思ってしまいます。



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バガンでは保安体制の強化が喫緊の課題

「ユネスコ・ヤンゴン事務所が、バガン遺跡の保安上急務となっている防犯用フェンスや道路の舗装などの課題を伝えてきている」と、6月12日バガン考古学博物館で開催された会議において、宗教・文化大臣のトゥラ・アウン・コ氏が明らかにしたとイレブンミャンマー紙が伝えています。

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elevenmyanmar.com

また同氏は、宗教・文化省はユネスコのレポートを精査中であるとし、さらに現地の報告として、新規の建設が禁止されているバガン遺跡内で重機などを使用した土木工事や拡張工事が行われていることを指摘しました。

これは、少し前でいえばヒルトンホテルになるはずだったティンガハグループによる大規模な開発工事(その後停止)や、オールドバガンにある高級ホテル敷地内での拡張工事、さらには市民所有地を無断で開発して係争中となっているミャンマートレジャーホテルあたりのことを指していると思われます。

昨年バガンが世界遺産になった際に、ユネスコは条件付きとして、オールドバガンのホテルの移転を課題として挙げていましたが、これが世界遺産登録解除の理由になりかねないということでしょう。

また記事では、先だってお伝えしたパゴダでの盗難事件とローカテイパン祠堂のぼやについても触れられており、政府がこのような不法侵入行為などを防止する対策を講じなければ、バガンは危険な遺跡ということになるという現地ガイドの言葉を伝えています。

今回の問題ではバガンの人々は相当怒っていまして、問題が噴出した形になりましたし、これを機に一気に防犯体制の強化が進みそうです。私は以前から違法ガイドが観光客に近づき登ってはいけないパゴダに案内し夕日を見せてチップをもらっていることが常態化していたのでやめさせたいと思っていましたが、この辺も改善されると思います。

これは内情としては、バガンのツーリストポリスが外国人観光客に文句を言われると対処できないために「事なかれ主義」に陥り、まったく役に立たないという事実があったのですが、皮肉なことにバガンの人々の強い怒りでようやく変わりそうです。


ついでですが、ミャンマーでは旅行会社の多くが繁忙期などガイドが取りにくい時期にライセンス不所持のガイドに観光ガイディングをさせる行為が続いていて苦々しく思っていましたが、ヤンゴンの旅行会社さんもこれを読んでいたら、良い機会ですのでやめましょうね。
※日本人で他の事業されている方が、日本語話者であるミャンマー人に観光案内させるのは良いとして、許認可事業である旅行会社はやってはいけません(笑)。

さて、最後にバガンのサラトラベルからしますと、本当は世界遺産でなくなってもいいと思ってます。世界遺産になる前も「世界遺産になっていないスーパー遺跡」というイメージがお客さんにあったので、稀少価値という意味ではあまり変わりません。前からそう思っていましたが、やっぱりそうでした(笑)。



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★重要★ ANA 成田→ヤンゴン便 第2回救済便運航の告知 ※ミャンマー国籍のみ

駐日ミャンマー大使館は、在日ミャンマー人の帰国希望者向けに救済帰国便を運航するため、希望者は明日6月18日正午までにEメールにてコンタクトするよう告知しています。なお救済便運航日は6月第3週の予定となっています。

※ミャンマー国籍のみ対象となっています。

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ミャンマー外務省、入国規制の例外措置発表 『やむを得ない事由』でビザ発給!!

先日6月30日まで再延長された新型コロナ対策の入国規制や国際線着陸禁止措置ですが、国営紙グローバル・ニューライトオブミャンマーは、ミャンマー外務省は昨日15日付で補足を通達、公務や国連職員などを除く外国人も、やむを得ない理由により入国を可能にする例外措置を発表しました。

(ミャンマー外務省6月15日通達)

緊急の官命、あるいはやむを得ない事由により、外交官や国連職員を含む外国人が救済便または特別便によってミャンマーへの入国を希望する場合、入国制限の例外措置も対応可能であるため、在外ミャンマー大使館に問い合わせること。しかし、当該旅客もミャンマー保健省が定める新型コロナ感染防止策の指示事項を遵守する必要がある。

In case of urgent official missions or compelling reasons, foreign nationals, including diplomats and United Nations officials, who wish to travel to Myanmar by available relief or special flights, may contact the nearest Myanmar Mission for possible exception with regard to certain visa restrictions. However, all visitors must abide by existing directives issued by the Ministry of Health and Sports relating to the prevention and control of the COVID-19 pandemic.

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www.globalnewlightofmyanmar.com
入国制限の再延長でがっくりした人も多かったと思いますが、今日のこのニュースで少し前進したと思います。また、中途半端な時期にミャンマータイムズのリークで公になった外国人の隔離期間の短縮も、微妙にタイミングを調整して公表されているということかもしれません。

ミャンマーナショナル(MNA)とミャンマー国際航空(MAI)のリリーフフライトが18日と19日に入ってますね。これがひと区切り付けばいよいよ国際線の再開でしょうか。両エアラインとも7月1日からのフライトの販売を開始していますので期待したいところです。

ちなみにANA成田⇔ヤンゴンの直行便は8月1日からになっていますが、カンボジアではプノンペン線が廃止になるのではないかと、日本人会がchange.orgで運航継続の署名を募っています。ヤンゴン線は大丈夫でしょうか?
経由便では7月中にタイ航空とバンコクエアが運航予定がありませんので、MAIとコードシェア便が組まれているようですね。



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バガンのパゴダで宝石等盗難事件が相次ぐ、放火と思われるぼやも

バガン遺跡の8つのパゴダで先週、寄進物である宝石類などが盗難されている事件が相次いで発生しました。また、壁画で有名なローカテイパン祠堂では放火と思われるぼやが発生しましたが、幸いにも管理人がすぐに気づいたために入口の一部を焼いただけで、壁画に被害はありませんでした。

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盗難事件につきましては、1897番仏塔など小規模のパゴダばかりが狙われ、いずれも修復された比較的新しい建築物に限って被害に遭っていることから、事情を知る者の犯行ではないかと思われますが、現在警察が捜査しています。

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またローカテイパン祠堂におけるぼやに関しましては、盗難事件と同じ日に起こっていることから、首都ネピドーから捜査員を派遣し盗難事件との関連を現在調査中ですが、壁画に被害がなかったことは本当に幸いでした。

ローカテイパン祠堂は12世紀に建てられた小寺院ですが、バガン随一の美しい壁画が残存していることで知られ、2016年のバガン地震の際にもひびが入ったものの大きな影響を受けず修復作業中でした。

バガンは現在観光客がほとんどおらず、またシュエジーゴンパゴダなど主要寺院への参拝も禁じられていたために人気のない状態が続いていて、防犯体制が手薄なところを狙われたようですが、なんとも罰当たりなことをするものです。
ちなみに昔はパゴダを建てる際に、このような不届き者が入らないよう呪詛をこめて石碑に刻み、「パゴダを壊したり寄進物を盗んだりした者は、本人だけでなく子々孫々八代にわたるまで、必ずや呪われるであろう」などと書かれているので、バガンの人間はまず盗ることはありません。ですので今回の件も当然のようによそ者だと考えるわけですね。



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