バガン&ホイアン便り - ミャンマー・ベトナム観光 情報ブログ

ミャンマー&ベトナムにあるサラトラベルの情報発信ブログ

仏像の中からまた仏像

バガン遺跡は11~13世紀に栄えた仏教都市です。そしてバガン王朝が導入した仏教の上座部は、現在に至るまで連綿と受け継がれ、それは一貫して続いているとされています。

ところが、バガン初期のものには、現在では説明がつかない不思議なものがいくつも発見されているのですが、そのひとつがこれです。


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1枚目は最近発掘されたチャウセー近郊のタモテ・シンピン・シュエグジー寺院から出たもの。2枚目はオールドバガンにあるナッタ・シントゥー小寺院の本尊です。いずれも11世紀につくられたそうですが、オカルトチックでコワいですよね(笑)。

仏像の胸の中に仏頭が埋め込まれていますが、いまの上座部のお坊さんにはまったく理解できないでしょう。なぜこういうつくりなのか分かっていませんが、私の知る限りバガン時代のものとしてこの2つしか確認できていません。ただ、もしかすると11世紀の仏像には実は同じようなものが他にも存在している可能性はあります。

ひとつポイントとなるのは、いずれの仏像もインド系の顔だということです。これはバガン王朝初期にみられるタイプなのですが、今に伝わる上座部とは違う系譜の分派があって、その影響があったのだろうと推測できます。

いずれにしても、バガン遺跡の中にはこういった考古学的に説明がなされていない遺物があるというのが面白いところかもしれませんね。


※オールドバガンの小寺院の場所は次の場所ですのでご旅行予定の方は寄ってみてください(館内入場不可)。



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“世界遺産に「殺された」富岡製糸場の教訓”の感想

昨日4月8日にプレジデントオンラインに掲載された標題の記事に、バガン遺跡は「危険なほどの混雑」に見舞われたという内容があり、当社のサイトも非常に高いアクセスがありました。

president.jp



この記事の中で、「観光亡国論」の著者であるアレックス・カーさんは以下のように述べています。

“夕方になれば絶景スポットとされる高さ数十メートルほどの寺院に人々が大挙して集まり、その混み合うさまは古代寺院の神秘どころではなく、危険そのものです。中には夕暮れをBGM付きで楽しみたいということで、あたりかまわず音楽をかける人も出ているといいます。”

そして、ユネスコによる世界遺産登録による弊害として次の4段階を踏むと指摘します。

----------
1、世界遺産に登録される、あるいは登録運動が起こる
2、観光客が押し寄せて遺産をゆっくり味わえなくなる
3、周辺に店や宿泊施設が乱立して景観がダメになる
4、登録地の本来の価値が変質する
----------

私はアレックス・カーさんの言うことに反論はしませんが、バガン遺跡に関して言いますと、この人は重大なポイントを見落としています。

それは、バガン遺跡は現役の信仰対象である仏教聖地であり、遺産登録地は観光以前に地元民が居住する生活地であることです。そしてカンボジア・アンコールワットの拠点であるシェムリアップも同様、地価が高騰し、現地の人々にとって子孫のために土地や家を買うことが不可能になっているという事実です。

世界遺産が単なる観光における商業化の手段となっていることは誰でもわかっていることです。ただ現地の人々の生活権を大きく侵害することだという方が、より重大な問題点であると思うのです。

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南伝仏教の誤りとビルマ族の興り

※ひさびさにマニアック路線です。興味がある方だけどうぞ。

 

ミャンマーに仏教が伝来したのは、日本では南伝仏教としてスリランカから伝わったとされていますが、これは明確に間違っています。

 

ビルマ族初の統一王朝がアノーヤター王が興したバガン王朝ですが、王は上座部を国教と定め仏教の教えをもって国を治めようとします。これが1044年のことです。
そしてバガンの仏教はモン族から移入したものです。当時バガンにはアリー僧(おそらく大乗の一派)と呼ばれる堕落した僧団がいて人心を惑わすために、これを排除しようとして上座部を国是にしようとしたと言われています。

 

モン族はもともと強い信仰を持つ上座部国でしたが、14世紀までにほぼすべてのモン族の国家が消滅してしまったためにどのような民族だったのかわかっていません。スリランカとも交易を持っていたようで、仏教先進国だったと考えられています。

 

さて、その仏教発信地だったスリランカですが、当時のシンハラ王朝は北からヒンドゥー教の侵攻を受けほぼ壊滅状態でした。スリランカ考古庁は、「高僧がほとんどいなくなって、サンガが成立しえなくなった」と書いていますので、一般に高僧が4人以下になったいたとされています。アジア中から学僧が修行に訪れた仏都アヌラダプラは荒廃し、国土の4分の3を奪われるというあり様でした。

 

リンケージな歴史を組み立てると、このスリランカの高僧の多くがモンに逃避してきていたのだろうと考えています。そしてモン国家のうちもっとも権勢を誇っていた国がタトゥンでした。
バガン朝を建国したアノーヤターはタトゥン国を攻めます。その理由は「三蔵仏典を譲るよう求めたがこれをタトゥン王が断ったため」と言われています。

 

面白いことに、この仏典を奪ってのちピタカタイ(三蔵経庫裡)に奉納するのですが、現在スリランカのポロンナルワには“戦乱によって失われていた三蔵経典をラーマナー(バガンのこと)の友人であるアノーヤター王はわが国に取り戻してくれた”と記述されているのです。

 

私は史実として、バガンのアノーヤターは、仏典を譲らなかったからタトゥン国を攻めたわけではなく、仏教先進国であるタトゥン国を吸収したと考えています。理由の1つは、タトゥン国の王マヌーハはバガンに移住させられるのですが、かなりの自由を保っていたらしく、自身の寄進によってマヌーハ寺院を建て周囲はすべてモン族の寺院が立ち並んでいます。そしてバガン初期のパゴダや寺院のほとんどはモン族の職工がつくった痕跡が残されているのです。

 

そしてもう1つの理由は、バガン仏教の精神的支柱となった大僧正シン・アラハンはモン族であり、一説ではタトゥンの出身だとされています。このことからも、アノーヤター王がモン族の文化を吸収して仏教を自国に取り入れようとしたことがわかります。しかも、経典をスリランカに返還しただけでなく、数百人もの僧侶を派遣します。そして現在スリランカの国立博物館には「シンハラ仏教の復活はビルマの主導によって行われた」と明記されているのです。

 

つまりこの時点でわかることは、上座部発信地であったスリランカが存亡の危機にあったため、多くの僧侶が避難していたモン・タトゥン国をバガンが武力によって吸収し、その後スリランカ仏教を復活させるために尽力した。ということで南伝仏教は正しいかのように思えます。

 

ところで、バガン王朝の前はピュー王朝時代です。バガンはビルマ族、ピュー王朝はピュー族ですので、直接的な関わりはないように感じられますが、バガン初期の寺院建築に用いられたレンガの多くがピュー王朝の都市タイエーキッタヤー(スリクシェトラ)のものと同一だと認められます。そして、バガンはアノーヤターが最初につくった都市ではなく、バガン←パガム←ピュガム(ピュー族の村)という地名の変遷からも多くのピュー族が居住していたことが分かっています。世界記憶遺産に登録されたミャーゼディー碑文も書かれている4つの言語のうち1つはピュー語です。

 

また伝説では、アノーヤターが建てた主要なパゴダのうちシュエジーゴンパゴダの中には、タイエーキッタヤーから持ってきた仏舎利(あごの骨)が奉納されているといい、ピューの説話にも、「王国が滅びる際王族のほとんどが殺されたが、王子のひとりがバガンに逃れた」という記述が残されています。

 

要するにピュー王朝もれっきとした仏教国家であり、タイエーキッタヤーにある国立博物館にも多くの仏教関連遺物が展示されています。ピューは王族の出自がインド系であることからもスリランカ経由ではなく、インドから直接仏教が伝来しています。モンを除くタイ地方やカンボジア(古クメール)にも仏教が伝わっていますが、これらもインド由来です。

 

南伝仏教がインドシナ各国に伝来してはじめて仏教が伝わったというのは間違いで、それ以前に仏教はあったわけです。ではなぜスリランカから伝播したことになっているかというと、

 

12世紀にスリランカで仏教革命が起こります。それまでは多くの分派が存在したのですが、それを時のシンハラ王パラクラマバーフ1世は大寺派が正当とし、それ以外をすべて異端として排除したのです。当時バガンや周辺諸国でも仏教が信仰されていましたが、スリランカはそれを他国にも強要します。バガンでは学僧サパダらが、この大寺派が正当とされたことを持ち帰って運動をおこしますが、それまでの守旧派が反発、200年もの間バガンで宗教論争が続いたと書かれています。
その後守旧派は消滅し、大寺派が本流として現在にいたっています。

 

つまり、南伝仏教とはこの大寺派のことであり、正確にいうならば“12世紀スリランカでは宗教改革を行い、各国もそれに従った。それが現在に続く上座部仏教に続いている”というべきで、南伝仏教によってインドシナ各国に仏教が伝わったというのはまったくの間違いだということになります。

 

さて、現在のミャンマーを形成する主要民族のビルマ族ですが、起源があいまいです。19世紀に西洋人がビルマ=チベット語族と分類して、ビルマ族は中国雲南の南詔あたりから突如くだってやってきたことになっていますが、私はこれは荒唐無稽なこじつけだと思っています。

 

ビルマ雲南起源説の根拠として、ビルマ語がバガン王朝時代以前に使われた形跡がないというものがあります。ビルマ史家タントゥンは著書の中で、石碑の中でビルマ語が最初に使われるのが1113年以降であり、それ以前はモン語が使われていると書いています。つまり、ビルマ語を持っていたビルマ族がバガンにやってきたわけではなく、ビルマ族は1113年までモン語を使っていたということになります。

 

「ビルマ族」という呼び名がいつから使われたのか分かりませんが、たとえば李氏朝鮮でハングル文字を1446年に世宗大王が制定したように、ビルマ語も途中から使われたという可能性が高いです。ですので質問するならば、「ビルマ族の出自は?」ではなく、「アノーヤター王はどこの民族出身だったか?」という質問であれば正しいのではないかと思います。

 

碑文研究の第一人者である大野徹は、バガン王朝は多くの民族から形成されていたと書いていて、王朝内にはクメール人の大臣が存在したことが指摘されています。このことから、バガンとはビルマ地方の多くの民族の集合体で成立していたのではないかと考えられます。ちなみにバガンにいた主要民族は、ピュー族・モン族・インド人・クメール人・タイ族となっていますので、要は周辺の人々すべてがいたということになります。

 

ビルマ族の起源はなにか?に対する答えは、「どこそこにいた民族」と答えるのではなく、「ミャンマー初の統一王朝であるバガン国を形成した人々」というのがもっとも正解に近いのではないかと思うのです。

 

 

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ミャンマー水祭り記念切手を発売!

こんにちは。
ミャンマー通信省は、ミャンマー正月を記念してティンジャン(水祭り)の風景と、4月を代表するミャンマーの花であるパダウとガンゴウをデザインに取り入れた記念切手を発売すると発表しました。

 

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これはかわいいですね。
というか、通信省にこんなセンスあったんですねって、あっゴメンなさい(笑)。
ちなみに、ニューバガンにある郵便局に聞いてきましたが、4月5日から販売するということでしたので、どこの郵便局でも買えるのではないかと思います。料金は200Ks(約15円)です。


今年のバガンも暑いです。その分天気はいいですので、観光予定の方は体調管理にくれぐれもお気をつけてまわられてくださいね。


※本記事は地球の歩き方ブログ掲載記事と同内容です。

tokuhain.arukikata.co.jp

 

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バガンのオープントップバスが運休

昨年8月から鳴り物入りで登場したバガンのオープントップバス(運行会社:Minalar Bus)ですが、なんと早くも運行を取りやめてしまいました。

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担当者の話によると、「屋根のないバスのために乾季に砂ぼこりが舞って、観光どころではなくなってしまいました」というので、それを聞いて私は絶句していました…。

日系オペレーターのエーペックスインターナショナルもその問題を早くから指摘していましたし、さもありなんというところでしょうが、欧米人には人気が出そうな企画だっただけに少し残念です。

ちなみに、最近バガンではトゥクトゥクが増えてきました。空港送迎や近場で6000~8000KS、1日貸し切りですと27000KS~という相場のようですが、半日まではたぶん割高、1日借り切ってパヤトンズやダマヤンジーなどかなり奥まったところにフットワークよく行きたいという方には良いと思います。ただ、まだトゥクトゥクのライセンスがあるわけではないのでトラブルなども起きていますので、予め行きたい場所を書いて渡すなどしてきちんと交渉しないとあとで嫌な思いをするかもしれませんね。

バガンは暑い日が続いています。ご旅行予定の方は11時から15時ごろまではなるべく涼しいところで過ごされた方が宜しいかと思います。

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許可を得ずにドローン撮影をした観光客に懲役1ヶ月

首都ネピドーの国会議事堂付近を無許可で撮影していたフランス人観光客が逮捕され有罪となり、懲役1ヶ月の有罪判決を言い渡されたということです。

www.japantimes.co.jp

 

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ソース:ジャパンタイムス

この記事の中で注目すべきは、有罪となったフランス人は輸出入取引法違反の罪に問われたことです。判決によりますと、輸入申告をせずに持ち込んだドローンを使用して、通信省に無許可で政府関連地域を撮影したためとなっています。


また在緬フランス総領事の話として、この観光客は罪になると認識していなかったということですが、現地の私としましては、今回のケースも自国でたとえば軍関係の施設や刑務所などでドローンを飛ばしたりしたら即刻逮捕されるのと同様、ミャンマーにも禁止区域はあるという当然の意識が足りなかったと思います。

ちなみにサラトラベルのお客様でも、バガンなどをドローンで撮影したいが大丈夫かという方が時々いらっしゃいます。私は、遺跡を傷つけたら大変なので、そういった観点からやめられてくださいと申し上げるのですが、無許可撮影だけでなく、輸出入禁止物の持ち込みでも罪に問われてしまうことがあるとすれば、次回以降は懲役刑に処される可能性がありますというべきですね。

いずれにしましてもネピドーだからここまで大ごとになったのかもしれませんが、バガンでは特に仏教への冒涜だけは許されないというタブーがありますので、ご旅行される方はその辺だけはお気を付けください。

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年末国内線総括~AIR KBZに異変あり

※いつも言っていますが、うそは書きません。
※サラトラベルでは前日までに起きた変更につきましては、ご宿泊先へのお電話とメールにてご案内し(またはガイド経由)、ご旅程に影響が出るのを回避するよう努めております。


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こちらの画像は12月28日に起きた時刻変更を、うちのリコンファーム担当が目の前にいる私にメールで送ってきたものです(PNRとご搭乗者氏名は消してあります)。スタッフがいちばん大変なのは、すべてのお客さんの発券時のチケットを全部印刷しておき、そこに変更の過程をすべて書き込んで、それを元に私に伝えてくるわけです。
ところが国内線発券はこれまで私しか行っていません。つまりうちのスタッフたちは予約システムをいじらず、アナログだけで年間3000枚にのぼる予約の一切を把握しているわけです。でもひいき目でなくその精度は高く、私のデジタル情報とスタッフのアナログ情報とを突き合わせることでで、ミスを限りなくゼロにしているといえるかもしれません。


ところで、今年の年末年始は半端なく大変でした。とめどもなく時刻変更に追われて、終わったと思ったらまた変更が入ったりして、つい航空会社に「給料もらわないといけないレベルなんだけど」って言ってしまいました(本当 笑)。


で、実際はそんな甘っちょろいものではなく、発券済予約をキャンセルされたりもしました。

**JAN K7262 RGN-NYU 0700/0820 → **JAN K7248 RGN-NYU 0905/1025

1月1日以降、AIR KBZに上記のような時刻変更が頻発しました。

1月2日だったか、そのうちの1つをシステム上で見ていましたら、なんと09時05分発になっているはずの予約が[CANCELED]となっていました(搭乗日は3日後でした)。私は経験上、まずすぐに別予約で臨時便に空席があったので予約を入れ、かつそれだけでは安心できないので、マンヤダナーポン航空の同時間帯の便に予約を入れ、2席押さえた上でAIR KBZにどうなっているのか聞いたところ…、

「すいません。マニュアル(手動)でキャンセルしていたようです」


ですって…。

どうですかこれ。。

それで、(私が席を押さえてることは言わずに)どうするのこれ?と聞いたところ、キャンセルしてしまったのでそれは返金しますから、買いなおしてください。というのです。つまり、もし券種が高くなっていたらうちの持ち出しになるということです。ま、そのぐらいは結果オーライですが。

それはいいとしても、おそろしいことするなと思いますよね。でも、私の会社ではこれがあるからリコンファームしているわけです。年に1回あるかないかのために全予約をチェックするわけです。で、実際こうやってあるわけじゃないですか(笑)。大手さんのヤンゴン支店のサイトで、リコンファーム不要って書いてありますけど、この記事読んでたらすぐに削除してください(笑)。


さて前置きが長くなりましたが、ここから本題です(笑)。

まずはこれをどうぞ。

23DEC K7264 HEH-NYU 1725/1805 ---> 
23DEC K7211 HEH-NYU 0910/0950 
※発生日:12月21日→他社便の夕方便で回避

03JAN K7235 NYU-RGN 0915/1035 --->
03JAN K7235 NYU-RGN 1000/1120 --->
03JAN K7235 NYU-RGN 1005/1125 --->
03JAN K7212 NYU-RGN 1020/1140 --->
03JAN K7235 NYU-RGN 0845/1005 (最新)

04JAN K7241 SNW-RGN 1545/1635 --->
04JAN K7241 SNW-RGN 1320/1510 (最新)

搭乗客が知らされなければ、思いっきり乗れなくなるパターンばっかりです。
そして重要なポイントは、これすべて観光地発です。お客さんは観光しているわけですよ。メールチェックなんかしませんよね。

こういうのもありました。信じられないような展開ですよ。

05JAN K7262 NYU-MDL 0835/0905 --->
05JAN K7703 NYU-MDL 0745/0815(1月3日)
05JAN K7704 NYU-MDL 0830/0900(1月4日)


なんと前日に再変更してきました。この変更が入った瞬間、仏のようなうちのバガンスタッフがキレそうになってましたから(笑)。


02JAN K7443 HEH-RGN 1325/1435 --->
02JAN K7443 HEH-RGN 1635/1745 --->
02JAN K7443 HEH-RGN 1335/1445 --->
02JAN K7443 HEH-RGN 1400/1510 (最新)

03JAN K7203 HEH-RGN 1725/1835 --->
03JAN K7201 HEH-RGN 1830/1940 --->
03JAN K7201 HEH-RGN 1725/1835 (最新)

03JAN K7262 NYU-MDL 0835/0905 --->
03JAN K7703 NYU-MDL 0745/0815 --->
03JAN K7705 NYU-MDL 0955/1035 (最新)


ウソだと思いますよね。だから冒頭で本当ですとうたったのです(笑)。
こういうケースは読めるんです。あ、またやるなって。1月3日のバガン→ヤンゴンの午前便なんて、お客さんはどの情報が正しいのか混乱しますよね。しかも発券した時期によってお客さんの知っているフライト情報は異なります。これはシステムしか見ていない私は把握できません(システムには予約時のフライト情報の履歴がないからです)。だから、無駄な作業のように感じますが、全チケットを印刷させて、お客さんの持っているチケット情報と整合性を持たせて、そこを起点にしてリコンファームをしているわけです。すごい作業量ですよこれ(笑)。


話を戻しますと、変更の嵐になってこれは危ないぞと思い、昨年の年末前にスタッフの配置を変えて、毎日リコンファーム担当を終日置くことにしました。そして、お客様への最新時刻のご案内をすべて搭乗前日に切り替えたのです(混乱させないよう途中の情報を伝えない)。これは本当に本当に大変でした(泣)。マジで。毎日4時間延々時刻変更のご案内やってましたから。はは。

で、なにがこわいかって、変更になるのは(まだ)いいのですが、休みの日にAIR KBZのスタッフは口頭で伝えてくるわけです。電話だけなんです。システム上に変更が反映されていないものも多くて、万が一どこかで間違うととんでもないことになるんです。だから、うちの担当には、もう1回電話して間違いないか確認しろと、つまり ①航空会社が言い間違える ②うちのスタッフが聞き間違える ③橋本がご案内を間違える と、間違える可能性が3つもあるわけです。これはものすごく緊張する作業でした。


だから2日あとの時刻変更だったら、1日待ってシステム上に出てくるのを待ったりして、ぎりぎりまで確実な確認方法をとっていました。
またヤンゴンからバガンに日帰り予定のお客さんとかは大幅な時刻変更によって旅程が大幅に狂ったりしますので、当社の方で買い直しで他社便に変更したりもしました(前日の買い直しもありました)。

それで問題はエアカンボーザのオペレーションが昨年11月以降急にこれを繰り返すようになったことです。そして、12月下旬に1月以降の運航予定を一斉に変えたために二重にぐちゃぐちゃになったのです。
3年前にマンヤダナーポン航空がこれをやりまして、サラトラベルでも一旦同社の予約を控えたぐらいですが、いまAIR KBZがまったく同じ状況になりました。特別他社が良いということはありませんが、ご自身で予約される方は当分リコンファームは必須であることと、大幅な時刻変更もあり得ると思って余裕のあるご旅程で組まれることを強くお勧めいたします。

以上です。
って読み返すと半分ぐらい愚痴ですね。お読み頂いた方すみません。。
でも今年の年末年始はなんとかお役に立てたかなと思いますし、、当社の存在意義を再確認できたので良かったです(まったくオチませんでした…)。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。ははは

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