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タイ観光、最低14日間の旅行日程を提案へ

タイ観光相であるピパット・ラチャキットプラカーン氏は、プラユット首相と会談し、トラベルバブルにより観光を再開するにあたり、観光客に最低14日間の旅行日程を課すことを検討しており、近々総会にて提案すると発言しています。11日付バンコクポストが報じています。

www.bangkokpost.com

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©サラトラベルミャンマー


これは入国後隔離を免除する代わりに、指定された5つの地域、チェンマイ・サムイ島・クラビ・プーケット・パタヤのみ滞在することが可能で、14日間が経過し陰性が確認されれば他の地域に自由に旅行することができるというものです。

ピパット観光相は国内観光だけではコロナによる打撃を受けた観光産業の回復は難しいため、予定通り8月からインバウンド観光の再開を目指しているということですが、現状で外国人観光客の受入れ方法が決まらず模索していることをうかがわせます。

ひとつ疑問に思うのは、指定地域の5つにしか行かない人は、14日間未満でも良いような気がしますが、そういう問題ではないのでしょうか。

さて、各国の国際観光にとっては非常に難しい局面に入っていると思います。なぜなら、ゼロを目指す国とゼロをあきらめた国とがトラベルバブルを組もうとしているからです。
たとえば、観光で成り立っているモルディブなどは、感染が国内でもゼロになかなかならず、見切り発車的にウィズコロナを容認するような形で観光客受入れを再開しようとしています。

一方ゼロを目指している台湾は、感染拡大傾向にある日本やオーストラリアなどとのトラベルバブルを一旦保留とすると伝わってきています。

旅行業界メディアの「トラベルビジョン」が、コラムの中でメディアの極端な取り上げ方法をやり玉にあげていますが、少なくとも国際観光に関してはそうではなく、前記のとおりゼロの国とそうでない国の葛藤があり、未知のウイルスに対して誰も対処ができないために手探りとなっているのです。

ミャンマーでもアウンサン・スーチーさんと観光業界との会談の中で、国内観光再開に関して、観光客が閉鎖中のウーベイン橋に押し寄せたことを取り上げ、ニューノーマルによる観光方式はうまくいっていないと報告されるなど、二重の難しさを露呈しています。

タイが最低14日間の旅行を課そうとしているのは、この辺の問題を埋める対策を苦心してひねり出そうとしているわけで、現在の状況の日本と本当にトラベルバブルを結ぶのであれば、最初の受入れとしては致し方ないとも思えます。



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